魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 ノインは私から頼んで同行してもらった。この家にひとりで来るのは少し抵抗があったし、なによりここで見てもらいたいものがあったからだ。

「階段の上には絶対来るなって言われてたから。二階はね、この家の主人と家族の部屋があるんだって。私の部屋はないのにねー」

「笑って言う話か?」

 誰もいなくなってがらんとした屋敷は、妙に開放的だった。

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