皇太子殿下は護衛騎士を斯く愛せり
服装も軍服ではないし化粧も薄く塗り、どこから見ても軍人には見えないし、護衛にも見えない。
「ガラスの靴が人気のようだな、どうだ?」
「どうと言いますと? 女性が着飾るのは良いことだと存じます」
ルイスは素っ気ない感想だなと、ソフィアを見た。
「ですが、ガラスの靴は日常には不向きかと。ドレスを着てこそ映える靴かと」
「たしかにそうだ。そなたはどんな靴が履きたい?」
「そうですね~ 市中を歩くなら革靴や木靴や草履、ハイヒールなどより動きやすい靴があれば」
「なるほど。任務ではなく、こうして当て所なくフラフラするのも色々と発見があって良いと思わぬか」
「はい。軍服を着ている時よりは視線が気になりませんし、気が張りません」
ソフィアはそう言いながらも周囲の気配を窺っている。
「ソフィ、しばし公務は忘れぬか」
「そのような訳には参りませぬ」
「ガラスの靴が人気のようだな、どうだ?」
「どうと言いますと? 女性が着飾るのは良いことだと存じます」
ルイスは素っ気ない感想だなと、ソフィアを見た。
「ですが、ガラスの靴は日常には不向きかと。ドレスを着てこそ映える靴かと」
「たしかにそうだ。そなたはどんな靴が履きたい?」
「そうですね~ 市中を歩くなら革靴や木靴や草履、ハイヒールなどより動きやすい靴があれば」
「なるほど。任務ではなく、こうして当て所なくフラフラするのも色々と発見があって良いと思わぬか」
「はい。軍服を着ている時よりは視線が気になりませんし、気が張りません」
ソフィアはそう言いながらも周囲の気配を窺っている。
「ソフィ、しばし公務は忘れぬか」
「そのような訳には参りませぬ」