いつか再び


その日1日で私と千春は随分仲良くなった。



千春はとっても話しやすくて。




仲良くなるのに時間を要さなかった。




「ねぇ。」




私は思いきって千春に声を掛ける。





「千春の家、遊びに行ってもいい?」




今度は妹の家族に私は会いたくなっていたのだ。





こんなに可愛く、優しく、素直に育っている妹を見ると



とても素敵なご両親に育てられたのだろう



そう、うかがえる。



だから私は千春の両親に会いたくなったのだ。




素敵な方だったら




本当の事を告げずに去ろう。




そう、心に決めて。




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