いつか再び
さあ、もう行かなければならないわ……。
私は千春に別れを告げ、自分の国へと帰った。
またいつか、そう約束して。
千春、あなたと次に会うのは私が国を、変えた時。
あなたがいるから
私、頑張るよ。
目が覚めると、そこはいつもと同じ、宮殿だった。
「深春!」
「……お母様。勝手なことをして、申し訳ございませんでした……。」
「深春、……千春は元気だった?」
目に涙を溜めたお母様が、そこにはいた。
「すごく、元気でした。」