いつか再び



「ふぅ……。」



着飾ったドレスが重い。




ちょうどその時、お父様とお母様が話し込んでいるのを見掛けた。





「深春にはいつ話しましょう?」




「知らなくてもいいことだ。」





何の話?





「ですが、双子なのですよ!?きっと何か寂しさを感じてるはずです!」





双子?



話が見えない。




「知らなくていいことだってあるんだ!」





「ですが、誰かから聞くくらいなら私たちの口から伝えた方がよろしいですわ!」





カタン……





意味が分からない。


でも、聞きたくなかった。



だから帰ろうとした……。



だけど、近くの棚に当たってしまったんだ。






「深春────…。」





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