7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…

 凛太朗と聖龍の隣で、奏弥も一緒に眠ってしまったようだ。
 
 寝かせつけながら一緒に寝てしまう事は、凛もよくやっていた。 
 ハッと気づいて目を覚まして、また終わっていないかたずけをしたり、お風呂を済ませたりしていたものだ。

 
 眠っている奏弥に、そっと布団をかけた凜。
 
 すやすやと眠っている奏弥の寝顔は、翔次と似ている感じがある。
 だが、タイプは全く違い奏弥はキリッとしたイケメンタイプでどちらかと言えば俺様系に見える。
 年齢を重ねても若々しく、病気を抱えていると言われていたがそんな感じは全く見えず今はとても健康に見える。

 眠っている奏弥の頬にそっと触れた凜。

 この感触に覚えがあるような気がするけど…思い出せない…。
 胸の奥でキュンとなったのを感じた凜…。

 起こさないように、そっと傍から離れた凜はリビングに行った。


 みんなが寝た後、ほっと一息ついて食卓の椅子に座った凜。

 時刻は23時を過ぎていた。

 子育てをしているとあっという間に時間が過ぎる。
 自分だけの時間をとれるのは気づけば深夜を回っている事が多い。
 一度に2人も来てくれた事に喜びを感じているが、同時に大変さも感じている。

 凛太朗と聖龍を授かった時、幸治と友里は先を考えると心配で産まない方がいいのではないかと言っていたが、翔次が残してくれた命を大切にしたいと言って凜は産む決意をした。

 疾風と奏には言わないまま、宗田家からは席を抜いてほしいとだけ話した。
 
 疾風と奏は籍は抜かないと言っていたが、凛は二度と宗田家とは関わらないと決めて翔次が残してくれたお金は全て返した。
 自分が持っていた貯金で凛太朗と聖龍を出産した。

 幸治と友里も協力してくれて、この狭いアパートを借りて生活できている。
 国選弁護人を選んでいるのは、仕事を選ぶことが出来る事と、できるだけ凛太朗と聖龍との時間を大切にしたいからだ。

 
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