7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
「安心して下さい。俺、ずっと病気していたから種無しです。…何も心配する事はありませんから」
心配する事はないと言われると、凜は複雑だった。
セフレ…。
大人だから、ただの友達ってわけにもいかないし、セフレと言う関係も悪くないかもしれない。
凜はそう思った。
「はい…。セフレなら、いいです…」
ちょっと曖昧ではあるが凜は奏弥の気持ち受け入れる事にした。
「有難う…」
抱きしめていた奏弥がそっと身体を離して凜を見つめてきた…。
熱い目で見つめられると、凛はどうしたら良いのか分からずスッと視線を落とした。
「…俺の事を、受け入れてくれる? 」
「は…はい…」
視線を落としたまま小さく答えた凜の頬を、そっと両手で包み込んだ奏弥はそのまま凜の唇にそっとキスをした。
あ…この感覚…。
確かに覚えている…私の初めてのキスは…この唇だった。
でもどうして? 今日が初めてなのに…。
唇を吸い上げられると、スルっと奏弥が入って来て凜の口の中全部を犯してゆく…。
優しくてとても丁寧で…労わるようにゆっくりと、ゆっくりと入って来る奏弥を感じながらギュッと腕にしがみついた凜。
キスが激しくなってゆき、探るようなキスから求めあうキスになりリビングに2人のキスの音が響いてきた。
ゆっくり唇が離れると、そっと立ち上がった奏弥が凜を抱きかかえた。
「あっちでいい? 」
もう一つの部屋を目で指して奏弥が言った。
「はい…」
小さく返事をした凜。
もう一つの部屋は凜が寝ている部屋のようで、少し大きめのクイーンサイズのベッドが置いてあった。
かわいらしい花柄模様で、枕のカバーはイチゴ模様。
カーテンのピンク系で、小さなタンスと化粧品が置いてある鏡台が置いてある。
そっとベッドに凜を寝かせた奏弥は、そのまま添い寝した。
「…ずっと…凜さんの事が好きだったから…。とっても嬉しい」
「ずっと? 」
「同じ事務所で働いていた時から、ずっとだよ」
そんな時から?
私、ずっと冷たくしていたのに…。
「この気持ちがずっとブレたことはなかった。こんなにも、同じ人をずっと好きでいられるなんて。自分でも驚いているんだ」
「…ずっと冷たくしていたのに? 」
「分かっていたから、凜さんがどうしてそんな態度をするのか」
そっと凜の前髪をかき上げた奏弥は、チュッと額にキスをした。