7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
パサッとパジャマを脱いだ奏弥。
鍛えた様にキュッと引き締まっている奏弥の体を見ると、凛は頬を赤くした。
「有難う、大好きな人にボタンを外してもらうのが夢だったから」
そのまま覆いかぶさって来た奏弥が、首筋から鎖骨へと唇を這わせていった。
心地よい奏弥の唇を感じると、遠い記憶の中で同じ感覚を感じたことがあると凜は思った。
(愛しているよ…。綺麗だね…)
そう言われた。
この唇と同じ感覚の人に…。
あ!
声には出さなかったが、凜の吐息が漏れてきた。
マシュマロの中に咲く小さなサクランボを、奏弥が唇で吸い上げて行く…。
ああ…この感じ、ずっと前にも感じた。
(綺麗だよ…)
優しい声が凜に語りかけてきた。
奏弥の唇が胸からお腹へ降りて来て、ゆっくりと凜の入り口へ降りてきた。
清らかな川の水が溢れてきて、入り口を潤わせているのを確認した奏弥は、ゆっくりと唇で入り口をほぐし始めた。
奏弥の唇を感じると、凛の吐息が激しくなり、ビクン! ビクン! と体が反応し始めた。
「大丈夫だよ、気持ちいいね…」
耳もとで優しく囁く声に、凜の力がフッと抜けて入り口が柔らかく開いたのを確認すると奏弥がゆっくりと入って行った。
少し狭い感じがした入口だったが、思ったより柔らかくフワフワしていてとても気持ちよく、まるで空を飛んでいるかのような感覚に奏弥は嬉しくなった。
「とっても柔らかくて、気持ちいいね…。ここを通って、凛太朗君と聖龍君が産まれて来たんだね。…」
凜は感じている目で奏弥を見つめた。
目と目が合うと、奏弥は優しく微笑んでくれた。
「…愛してます。…どんな凜さんでも…」
愛しています…確かに、前にも言われた。
同じシチュエーションで…
グイッと奥まで辿り着いた奏弥を感じた時。
(今夜だけ一緒にいて下さい…)
そう言った自分を思い出した凜。
もう7年も前。
凜が、何も話を聞いてくれない幸治と友里に初めて反抗して一晩帰らなかった日。
一人でお酒を飲んでいると奏弥が現れた。
チラチラと気にしている奏弥を感じて、じっと見つめた凜。
目と目が合うと奏弥はバツの悪そうな顔をしていてたが、歩み寄って来てくれた。