7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
 
 カチッとスーツケースを閉じた凜は、テーブルの上にあるチケットを手に取った。 
 そのチケットは航空券で、アメリカ行きのチケットだった。

 よく見ると部屋の中はガランとして、殆どにも継がない状態だ。
 凜太郎と聖龍の荷物は宗田家に送る手配をしているが、凛の荷物もない状態だ。

「これで…いい。…あの子達は、宗田家の大切な跡取りだから。宗田家に返すのが一番だから…」

 チケットを鞄に閉まった凜は、スーツケースを手に取って家を出た。


 アパートの下にはタクシーが待っていた。


 待たせていたタクシーに乗り込んで、発車する凜。

 


 
 宗田家で夕食を食べ終えた凛太朗と聖龍は、疾風と一緒に持ってきた電車のおもちゃで遊んでいた。

 奏弥は自分の部屋でパソコンでメールチェックをしていた。

 
 メールチェックをしていた奏弥は、ふいにオレンジ色のフォルダーに目を止めた。

 フォルダーには大切な思い出と書かれている。

 記憶を無くしてから全く気に留めなかったが、不意に見た瞬間、奏弥の胸がキュンとなった。


 開けてみよう…。
 そう思った奏弥はファイルをクリックしてみた。
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