7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
「わかりました」
ちょっと複雑な気持ちの凜だが、悪い気はしないようだ。
後片付けが終わりお風呂を用意して、今日も凜が先にお風呂に入った。
翔次は凜がお風呂に入っている間、パソコンでウェディングドレスを見ていた。
写真館に用意してるウェディングドレスは、一流デザイナーがデザインした高級ドレスばかりで、レンタルでも数百万~数年万かかるドレスもある。
ドレスに付属品のティアラやヘッドドレスをつけると、1億近くになる場合もあるようだ。
「ゴホッ…ゴホッ…」
パソコンを見ていた翔次が急に咳き込み始めた。
咳が酷くなりシンクに向かった翔次は、嗚咽を感じて嘔吐していた。
嘔吐した翔次の口から出て来たのは…吐血だった…。
水を流しながら呼吸を整えた翔次は、じっと一点を見つめた。
「…もう少しだから…」
そっと胸に手を当てて、自分いそう言い聞かせた翔次はまたパソコンへと戻って行った。
凛がお風呂から出てくると、入れ替わりに翔次がお風呂に入った。
喉が渇いた凜は、冷蔵庫にある飲み物をとるためにキッチンへ向かった。
シンクに置いてあったコップをとろうと歩み寄った時、ゴミ箱の中に薬の空き袋のようなものを見た凜はそれを手に取ってみてみた。
何かの薬がはいっていたような空き袋を見て、凛はハッと何かを思い出した。
「…まさか…」
薬の空き袋を見て凜はちょっと青ざめていた。
そのまま飲み物を飲んで、凜は自分の部屋に行った。
ベッドにゴロンと横になった凜は、天井を見て何か考え込んでいた。
「あの薬は…まさか…」
凜は薬に心当たりがあるようだ。
吐血をしているくらい何か大きな病を翔次は抱えているのだろうか?