7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
いつもの黒ぶち眼鏡をかけたままの翔次。
ちょっと迷った目をしていたが
「今日は外した方が、良さそうですね」
そう言ってメガネを外した翔次。
黒ぶち眼鏡を外した翔次は、いつものなよッとした雰囲気ではなく、どちらかと言うとちょっとイカツくてきりっとしたイケメンに見える。
切れ長の目が鋭く、ちょっと威圧的にも見えるが、全体的に綺麗な顔立ちで女性顔負けのように見える。
いつもおろしている前髪をちょっとだけ上げて、ハッキリと顔が見える翔次は、誰もが振り向く超イケメン。
いつもはわざと隠しているのだろうか?
間もなくして凜の着替えが終わり、撮影場所へと介添人に連れられてやってきた。
ウェディングドレス姿の凜は、随分と幼く見えかわいい妖精のようで見惚れてしまう。
白いヘッドドレスに頭上にダイヤモンドのティアラをつけている姿は、どこかの国のお姫様のように気品が溢れている。
「凜さん…とっても綺麗だよ」
恥ずかしそうに翔次を見た凜は、メガネを外した顔を始めてみて驚いていた。
どこかで見覚えがあるような気がする…。
とても印象が強いはずなのに、思い出せないけど…。
翔次がそっと凜に手を差し伸べた。
凜は素直に翔次の手をとった。
(大丈夫だ。僕が助けるから、心配するな)
力強い声でそう言われたのを思い出した。
この手の温もりと同じだった…。
この人と私…前にも会っている?
並んで写真を撮られながら、凜はどこかで翔次に会ったことがあると思っていた。
それほど昔ではないと思うけど…。
シャッターの音に、凛ははにかんだ笑顔を浮かべていた。
結婚なんてできるわけもなく…ウェディングドレスを着る事なんてありえないと思っていたけど…。
こんな展開になるなんて、変な意味だけどこの人を殺すように言われて得したのかもしれない。
凜はちょっとだけ、幸せな気持ちを感じていた。
写真は100枚近く写してもらったが、選べるのは3枚程度。
翔次が好みで選んで3枚決めてくれた。