7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…

 家に戻ってくると翔次が夕飯を作り始めた。

 ピピッ…。
 凛の携帯電話が鳴った。
 
 確認するとメールだった。
(宗田翔次の殺害は進んでいる? 銃殺じゃなくても、毒殺でもいいわよ。毒殺できるように、駅前のコインロッカーに特性の毒薬を入れておいたから。取りに行きなさい)

 メールの内容に、凛はちょっと青ざめていた。

 メールの差出人は…桐野宮さやかと表示されている…。

 凜が浮かない顔をしていると。

「どしたの? 凛さん」
 
 急に声をかけられた凜は、ハッと驚いて顔を上げたが、その勢いで携帯電話を落としてしまった。

「あ…」

 落とした携帯電話を翔次が拾った。

 拾った携帯電話を凜に渡そうとした時、翔次は受信されたメールが開かれたままであったため、それを目にした。

 ん? と、メールを見てしまった翔次。

「あ…すみません…」

 携帯電話を受け取ろうとした凜を、サッと交わした翔次はもう一度メールを見た。

「凜さん…もしかして、脅されているの? 」
「え? 」

「このメールの内容は、明らかに脅しだから」
「ち、違います! 」

 携帯電話を持ったまま、じっと翔次は凜を見つめた…。

「僕は殺されてもいいけど。どうしても、納得ができなかった事がある。それは、凛さんが何故、僕の事を殺さなくてはならないのか? だよ」

 尋ねられると、スッと視線を落として凜は黙ってしまった。

「ねぇ凜さん…。とりあえず、ご飯食べよう。話は、それからでいいよ」

 ニコッと笑って翔次は凜に携帯電話を返した。

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