7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
夕飯が出来上がり、食卓の上に並べられていた。
今日は翔次がステーキを焼いてくれた。
焼き加減も丁度良く、とても柔らかいお肉に頬が落ちそうだった。
特に会話をしないまま、黙々と食べている翔次と凜。
食事を食べ終わると。
「あの…」
凜が先に口を開いた。
ん? と、凜を見た翔次だったが、すぐさまニコっと笑った。
「ちょっと待てね。後かたずけするから、ソファーでゆっくりしてて」
そう言って翔次は食べ終わった食器をシンクに運んで行った。
貴方を殺す理由…それを話したら、貴方を殺さなくてもいいのだろうか?
ソファーに座って、凛はちょっと曖昧な記憶をたどってい行った…。
翔次の下へ来る前、凛はいつものように仕事から帰る途中だった。
帰る途中に携帯電話が鳴り出てみると、病院からの電話で両親が緊急入院したと言われた。入院の原因は直中毒で現状では命に別要はないとの事で、今はICUに入っている事から面会はできないと言われその後の連絡を待つ事になった。
そのまま帰宅した凜だったが、家で待ち構えていたさやかがいた。
「アンタの両親は私の作った特製の毒で、入院しているのよ」
「え? 」
「忘れたの? 私は看護師だけど、薬学部出身なのよ。特性の毒を作ることなって、簡単なの」
信じられない…
凜は驚くばかりだった。
「助けてあげてもいいわ、アンタが私の言う通りにしてくれたらね」
「いう通りに? 」
「そう…。この男を殺してちょうだい」
さやかが凜に突き付けて来た写真に写っていたのは、翔次だった。
黒ぶち眼鏡をかけて、頼りなさそうに見えるが悪い人には見えないが…。
凛がそう思っていると。
「この男はね、女性の敵よ。お見合い話を持ちかけて、縁談して結婚する気にさせながら弄んで捨てているの。私もやられた被害者だわ…」
そんな酷い事をするの?
そんなふうには見えないけど…。
「いい? この男は、桐野宮家に恥を書かせた男なの。宗田ホールディングの副社長らしいけどね。私が年上だって構わないって言ってくれて、結婚してくれるって言った癖に。体だけ奪って捨てた男なの。だから、この男を殺しなさい! 」
そう言って、さやかは小さめの拳銃を凜に差し出した。