7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
凜の家は、姉のさやかは嫉妬心が強く、気に入らないと手が付けられない程暴れていた。
幸治も友里も、さやかが養女であっても凜と分け隔てなく育てていた。
だがさやかは自分が養女である事から、実の子供である凜の事は特別扱いされていると思い込むようになりいつも嫉妬ばかりしていた。
年頃になり、凛が彼氏を連れてくるとわざと邪魔をして横取りしたり酷い時は寝とったりしていた。
それを見ていた幸治と友里が注意すると「相手から誘って来たから仕方がない」と言って開き直っていた。
お見合いの話が来た時も。
凛とのお見合いが決まっているにも関わらず、さやかは自分がお見合いするといだしていたくらいだった。
凛にとっては産まれた時から一緒にいるお姉さんに変わりはなく、嫉妬しているさやかを見ていて自分が我慢すればいつか変わってくれるのではないかと期待していたのだが、一向に変わる事はなく悪化して行くばかりだった。
看護師になってもさやかは、勤務する病院で問題ばかり起こして、いつも幸治が後処理をしてくれていたが、もうそれも限界に来ていたのは間違いなかった。
「凜さん…。今は過去を見ないで楽しもう…」
ギュッと抱きしめて、そのまま翔次と凜は再び眠りについた。
翌日。
いつも通り目を覚ました翔次。
目を覚ますと、隣に凜がいない事にちょっと驚いた。
身支度を整えリビングに行くと、朝食の用意がされていた。
温かいご飯とお味噌汁、そして卵焼きが用意されていた。
「おはようございます」
先に起きていた凜が挨拶をして来た。
「おはよう。これ、作ってくれたの? 」
「はい。先に目が覚めたので、作ってみました」
「有難う、すごく美味しそうだね」
食卓に座って、用意された朝食を食べ始めた翔太はとても美味しくて満面の笑みを浮かべた。