7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
朝食を食べ終わる頃。
ピンポーンとチャイムが鳴った。
こんな朝早くに誰だろう?
翔次はインターフォンのモニターを見た。
すると、モニターの向こうには奏弥が映っていた。
「はい…」
(あ、翔次。朝早くにすまないが、入れてくれるか? )
「どうぞ…」
こんな早くになんなんだろう?
そう思った翔次。
ピンポーン。
再びチャイムが鳴り、翔次は玄関へ向かった。
玄関を開けるとスーツ姿の奏弥がいた。
「翔次、すまないな。どうしても話があって来たんだけど」
「なに? 話って」
話し出そうとした奏弥だが、ふと足元を見ると女性物の靴が置いてあるのが目に入った。
「誰かいるのか? 」
「あ…」
ちょっと言いずらそうな顔をした翔次。
そんな表情を見ると、奏弥はクスッと笑った。
「お前、彼女いるのか? 」
「い、いや…ちょっと事情があって…」
「そっか。じゃあ、外で話した方がいいか? 」
「いや…大丈夫」
ちょっと気が引けるような目をしながら、翔次は奏弥を家の中に招き入れた。