7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
朝食の後片付けをしていた凜は、翔次と一緒に入って来た奏弥を見ると驚いて目を見開いた。
「あ…」
奏弥も凜をみて驚いて目を見開いた。
気まずそうに視線を反らした凜に、奏弥は歩み寄って行った。
「よかった、無事で…」
歩み寄って来た奏弥に、凛は気まずそうな目を浮かべた。
「兄貴、知り合いなの? 」
ちょっと不安そうな目をして翔次が尋ねると、奏弥は凜をちょっと気にかけながら頷いた。
「桐野宮さんは、俺の事務所で一緒に仕事をしていたから」
「え? そうなうの? 」
「ああ、俺と一緒で弁護士さん。うちの事務所で一緒に働いていたんだ」
そんな繋がりがあったとは…
でも、どうして気まずそうな顔をしているのだろうか?
翔次は心配になりチラッと凜を見た。
「驚いたよ、まさか桐野宮さんが俺の弟と一緒にいるなんて」
弟?
ちょっと驚いた目をして、凛は翔次と奏弥を見比べてみた。
背丈は似ている2人だが、顔の雰囲気もタイプも違うように見える。
それに兄弟で苗字が違うのに…何故?
凜はちょっと困惑していた
「あ、翔次はこれから仕事か? 」
「そうだけど。別にいいよ、そんなに根詰めていないから。急がないから」
いいながら、翔次は奏弥をソファーに座るように促した。
翔次と奏弥がソファーに座ったのを見て、凜は食べ終わった食器をシンクにおいて、2人に珈琲を入れる為準備をした。