7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
リビングにはフカフカの白いソファーと白い木材のテーブル。
低めの棚にテレビが置いてあり、壁にはカレンダーがかけてある。
「どうぞ、座って」
凜をソファーに座らせた翔次は、キッチンに向かった。
冷蔵庫からお茶を取り出して、食器棚からコップを取り出し、手際よくお茶をいれて凜に持って行った翔次。
「ちょっと、一息ついてて。もう、夜ご飯は食べた? 」
「い…いえ…」
「そうか、僕もまだなんだ。今から作るから、ちょっと待っててね」
今から作る?
時刻は21時を回っていた。
こんな時間から夜ご飯か…。
テキパキと料理を作っている翔次を、横目でチラチラと見ていた凜。
いい匂いがしてきて、空腹を忘れていた凜だが、グーっとお腹が鳴ったのを感じた。
お腹空いたのって久しぶりかもしれない…。
ピーっと炊飯器の音がした。
「お待たせ、こっちに来て」
いつの間にか食卓の上には料理が並んでいた。
何かを焼いている音がしたが、美味しそうなハンバーグとレタスとポテトサラダがつけあわせに乗っていた。
いい匂いの緑茶がついであり、ご飯もふっくらと炊きあがっている。
可愛い花柄のお茶碗にご飯をよそってもらった凜。
こんな可愛い茶碗…男の一人暮らしなのに、どうしてあるんだろう?
「さぁ、食べて。遅い時間だけど、僕お腹空いてて。ガッツリ作っちゃったんだ」
子供の様に喜んでいる翔次を見ていると、凜は素直に食べ始めた。
「頂きます…」
手を合わせて食べ始めた凜。
翔次はそんな凜を見て嬉しそうな目をしていた。
ハンバーグも焼き加減がとてもよくてジューシー。
レタスもシャキシャキで、ポテトサラダもフンワリしている。
ご飯も美味しいお米だ…。
緊張していた凜の表情も、美味しご飯を食べると和らいできた。