7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
先にお風呂に入れてもらった凜は、久しぶりに広いお風呂にゆっくりと入った。
男性の一人暮らしにしては、シャンプーもリンスもトリートメントも女性が使うようなものが置いてあり、ボディーソープも優しい香りのモノが置いてある。
湯船には入浴剤がいれてあり、レモンの香りが心地よかった。
お風呂の窓からは綺麗な星空が見える。
「こんなに星が綺麗に見えるなんて…」
まるでプラネタリウムのように広がる星空に、凜は我を忘れそうになった。
お風呂から出ると、新しいバスタオルと、ピンク色のシルクのパジャマが置いてあった。
「これ…いいの? 」
驚きながらも、下着のままでは出て行けないと思った凜は用意されたパジャマを着てリビングへ戻って行った。
凜がリビングに戻ってくると、翔次が別の部屋から戻って来た。
「あ、お帰り」
お帰り? お風呂から出て来て、お帰りって…なんだかくすぐったいけど…。
「部屋を用意しておいたから使ってね。ベッドもあるから、ゆっくり休んでね」
部屋まで用意してくれるなんて…
なんだか、私がここに来ることを分かっていたような感じだなぁ…。
「部屋はこっちだよ」
翔次に案内されて向かったのは、リビングの奥にある広々とした洋室だった。
壁際にベッドが置いてあり、窓際には机と椅子、クローゼットに小さな本棚もある。
見た感じ暫く使っていないような部屋だが、誰かが使っていたのは間違いない。
ベッドカバーはブルー系なのを見ると、男性が使っていた部屋の様だ。
「じゃあ、僕もお風呂に入って寝るから。凜さんもゆっくり休んでね。喉が乾いたら、冷蔵庫にある飲み物を自由に飲んでくれてい構わないよ」
「…ねぇ、もしかしてここはアンタの部屋じゃないの? 」
「今は違うよ。昔使っていた事があるけど、僕の部屋は玄関先の部屋だから」
「そう…」
「じゃあ、おやすみ」
そのまま部屋を出て行った翔次。