7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
痛々しい凜を見つめる奏弥は目が潤んで、何も言えなくなった。
今まで凜が絶えて来た辛さがとても伝わって来て…言葉にならなかったのだ。
何も言わない奏弥を見て、凛は引かれていると思った。
こんな傷だらけの身体なんかみたくないよね…。
「…ごめんなさい、こんな体を見せてしまって…」
申し訳なさそうに目を伏せた凜は、ブラウスを手に取ろうとしたが、その手を奏弥が阻止した。
「綺麗です…。ごめんなさい、綺麗すぎて見惚れてしまいました…」
「嘘、こんな体を? 」
「俺、そんな小さな人間じゃありません。…人の体に傷があろうと、それはその人の価値とは全く関係ないと思っています」
握った凜を手を引き寄せて、奏弥はギュッと抱きしめた。
「…見せてくれて有難う…。やっと、貴女の本当の気持ちが分かりました。…今まで突き離していたのは、一緒にいると同じ目にあわせてしまうと思っていたからなのですね? お姉さんの矛先が、他の人の向くことが怖かったから。だから、誰にも関わろうとしなかったのですね? 」
どうしてそこまで分かるの?
そう思った時、ふわりと宙に浮く感じがして奏弥に抱きかかえられた凜。
そのまま部屋に連れて行かれ、そっとベッドに寝かされた…。
ドキドキと鼓動が高鳴るのが自分でも判った凜は、恥ずかしくて目を伏せていた。
「…この先、ずっと好きでいさせて下さい。…俺、それだけですごく幸せです。何も望みませんから」
「なんで? なにも望まないってどうしてなの? 」
「だって俺、いつ死ぬか判らないから。…愛している人を、悲しませたくありません…」
「どうして? 愛している人なら、喜びも悲しみも一緒に分かち合うものでしょう? 」
そう言って、ゆっくりと奏弥を見つめた凜…。
「…一人で背負わないでよ…。死ぬって、決めつけないでよ…。今ここにいるじゃない…」
凜を見つめていた奏弥の目が潤んできた…。
「じゃあ、一緒にいてくれますか? 俺と」
「私が? 」
「はい。一緒に、分かち合ってくれますか? 喜びも悲しも…俺も、一緒に分かち合いますから…」
言葉の代わりに、凜は自分から奏弥にキスをした。
首に腕を回してきた凜がギュッとしがみ付いてくるのを、奏弥がギュッと受け止めた
激しいキスを繰り返しながら、お互いの服を脱がせていった…。
首筋に…鎖骨に…奏弥に唇が這ってくるを感じると、凛の体が大きく反応する。
時々漏れて来ると吐息が心地よいい…。