7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…

 凛は4年前に実家に戻ってから、1ヵ月ほど過ぎた頃に、宗田家とは縁を切ると連絡をして来た。
 さやかの取り調べが本格的に始まり、裁判になってくるとどうしても家族として暮らしてきた日々もあり、凛も関わる事になる。 
 幸治が、さやかがずっと凜い虐待してきた事も訴え出ると言い出し、事が大きくなる可能性があり、宗田家に迷惑をかけれないと言い出してきたのだ。
 疾風も奏も、凜と絶縁する事は望んでいなかった為そこまで気にする事はないと言っていたが、次第に凜は連絡を絶ち携帯番号を変えて姿を消した。
 桐野宮家も家を売って、別の地へ引っ越してしまい幸治と友里も海外へ事務所の拠点を移したようで日本の事務所にはいなかった。

 ずっと行くへを探していたが、4年の間どこにいるのか分からないままだった凜。

 駅で凜を見かけた疾風は、真っ先に駆け寄り捕まえて連れてきた。
 顧問弁護士になってほしいと話すと頑なに断ってくる凜。
 
 さやかの刑は確定して無期懲役になり現在は服役中。
 養女縁組も解除されていて、桐野宮家とは関りのない人間になっている。



 副社長室へ戻っていつも通り仕事を始めた奏弥。


 10時になると祥子が珈琲を入れてくれる。

「有難う」
 お礼を言って珈琲を飲み始める奏弥を見つめている祥子は、明らかに好意のある視線で見ている。

 時々、疾風が同級生だった事もあり祥子と交際してみてはどうだ? と奏弥に言うが「興味がない」と言っている。

 祥子はなんどかお見合いしているが、心を動かされる人がいないと言って結婚まで至っていない状態。
 末盛財閥は兄が継いでいるが、そろそろ結婚して欲しいと言われているようだ。


 
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