7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
それから数日後。
いつ戻り仕事をしている奏弥。
傍で一緒に仕事をしている祥子は、今日は一段と露出の高い服装で仕事をしている。
黒いジャケットの下は、胸が大きく開いた薄手の白いブラウスを着ているが、そのブラウスは透けるタイプの素材なのか下に着ている下着がチラチラ見える。
胸の谷間を強調しているのか、それともわざと見えるようにしているのか、どこか挑発的にも見える祥子。
スカートもいつもより短めで、膝上5cm程の黒いタイトスカートに黒いヒールを履いている。
長い髪は少し高めに結って、首筋も強調しているかのように見える。
いつものように10時になると、祥子が珈琲を入れてくれる。
「有難う」
いつもと変わらずお礼を言った奏弥を、祥子はじっと見つめていた。
「ん? 」
じっと見ている祥子の視線に気づいて、奏弥は仕事の手を止めた。
「どうかしましたか? 」
「いえ、相変わらずイケメンだなぁと思いまして」
なにを今更言い出すのだろうか?
今日は一段と目が虚ろのような気がするが…。
ちょっと違和感を感じた奏弥は、そのまま視線を落として仕事の続きを始めた。
「副社長。どうして、誰とも付き合わないのですか? 」
なにを突然聞いてくるのかと思えば…。
「プライベートな事は、末盛さんには関係ないと思います」
「そう言われても、気になりますもの。ずっと、学生の頃から副社長…いいえ、奏弥さんの事が気になっていましたから」
名前で呼ばれると奏弥はどこか寒気を感じた。
明らかに挑発をかけているよな祥子。
「奏弥さんの家は、私の家と同じ財閥ですもの。私達、こうして一緒に仕事をしているのもきっと運命だと思いませんか? 」
「悪いけど、俺は恋愛とかに興味がないから。そう言った話は、別の人としてもらえませんか? 」
「興味がないって、恋愛したことがないからですよね? 」
人の話を聞いていないのか?
呆れた奏弥は何も答えず、そのまま仕事を続けた。
祥子は一人で満足したようにニコっと笑って席に戻った。
なんか様子がおかしい。
明らかに挑発しているのが判る。
とりあえず奏弥は仕事を続け、祥子を見ないようにしていた。