大好きな人。
気持ち悪い。
体育館に向かってる途中、急に吐き気が襲ってきた。
我慢できなくて列から抜けて保健室に向かおうと思った、その時。
「どーしたの!?大丈夫??」
陽斗先輩の声。
私は口元をおさえて首を横に振る。
陽斗先輩に支えられて保健室に向かった。
陽斗先輩から「大丈夫?深呼吸しよーな」
と優しい声をかけられる。
保健室に着き、一安心。
保健室のベットで寝ているとチャイムが鳴った。
休み時間始まりのチャイムだ。
「失礼します!結に会いに来ました」
大好きな陽斗先輩の声。
「体調大丈夫?」
「はい、さっきよりは。わざわざありがとうございます。」
「俺はただ心配で来ただけだから。でもお兄ちゃんが1番心配してたよ」
「え?」
「はぁ。てか気づけよ、全く同じ名前のやつが同じ学校にいるとか凄すぎだろ」
「えっと、、、?」
「バカすぎ、ずっと陽斗先輩って言ってるけどお前のお兄ちゃんだよ」
最初は信じられなかった。
意味がわからなくて考えて考えてやっと分かった。
陽斗先輩はお兄ちゃんなんだ。
同じ名前の人が同じ学年にいるなんてよく考えたらありえない。
「え!?」
「理解した?お前が敬語使って話してる陽斗先輩とお兄ちゃんは同一人物なんだよ」
「なんで教えてくれなかったの、?」
「最初はお前だって気づかなくて話してるうちにだんだん気づいてきて。」
「そーゆーことか。」
冷静にそう答えたが急に顔が赤くなり、心臓がバクバクする。
「まって。ちょーはずい。好きな人に向ける態度お兄ちゃんにとってた。。。」
「そーだな(笑)面白かったよ」
「やめてよ、本気で好きだったのに」
「残念でした!同一人物でーす」
「陽斗先輩のこと死ぬほど好きって行った時、お兄ちゃんどう思ったの?さすがに言おうとか思わなかったわけ?」
「嬉しかったよ。普通に。だからもっと聞き出そうと思ったけどお前の顔が赤くなりすぎててこっちまで赤くなった。」
「私は陽斗先輩が好きなだけでお兄ちゃんには恋愛感情ないから」
「あっそー、てか、先生に言って早退しな」
「なんで??」
「お前の体調が心配だからだよ、それ以外ないだろ」
「いいの?」
「でも保健室にいた方がいいか。
家帰っても誰もいないもんな。帰りにまた来るよ、一緒に帰ろ」
「うん、でもお兄ちゃん陸上部の練習は?」
「今日は雨だからないよ」
「そっか」
帰りのチャイムがなるまで私は保健室のベットで横になっていた。
「失礼します、妹迎えに来ました」
今はもう分かる。お兄ちゃんの声。
「結、大丈夫か?帰んぞ」
荷物をお兄ちゃんが持ってくれた。
ベットから出る時手を貸してくれた。
その瞬間陽斗先輩に見えた。
そりゃそうだ。陽斗先輩はお兄ちゃんだったんだから。
なのに何故か陽斗先輩に見える。
『かっこいい』
新入生歓迎会の時に陽斗先輩(お兄ちゃん)に向けた思い。
今はお兄ちゃんとわかっているけど好きになってしまったかもしれない。
そうだ。陽斗先輩だと思って見るのとお兄ちゃんだと思って見るのは何も違わない。
だって同一人物なんだから。
陽斗先輩が優しくしてくれて嬉しかった時、
お兄ちゃんが優しくしてくれたんだ。
お兄ちゃんのことがすきだ。
「結〜、どーした?大丈夫?もしかして雨であん時のこと思い出しちゃった?」
お兄ちゃんからの声にびっくりして急いでお兄ちゃんをみる。
やっぱりかっこいい。
「あ、なんでもない、帰ろ」
「おう、」
「失礼しました。」
「ありがとうございました。」
保健室の先生に挨拶をしてから保健室を出た。
帰り道、お兄ちゃんのことを好きだと自覚しているからかすごく緊張した。
陽斗先輩と一緒に帰ってる感覚。
まあ、実際そうなんだけど。
「なんかお前、顔赤くね?大丈夫?熱ある?」
顔が赤いなんて気づかなかった。
きっとお兄ちゃんの隣にいるからだ。
「えー?赤い??」
「うん、大丈夫??」
「全然大丈夫!」
「ほんと?ちょっとごめんな」
「え、」
お兄ちゃんがしゃがんで私の額にてをあてた。
もっと顔が赤くなるのを自覚する。
「熱は無さそうだな、でもめっちゃ顔赤い気がする」
そう言ってお兄ちゃんは立ちあがり、私の手を握って歩き出した。
私も同時に歩き出す。
よく考えてみたら好きな人と一緒に住んでいるんだ。
お兄ちゃんは私のことを大好きとか愛してると言っているけど恋愛感情ではないだろう。
叶うことの無い恋なのだ。
「そーいえばお前、シャンプー変えた?」
「え、変えたけど」
「だよな、めっちゃいい匂い」
お兄ちゃんが私の髪の毛に触れた。
私の髪の毛を撫でている。
嫌がることが何故か出来なかった。
恋してるからだ。
「めっちゃ柔けぇ!あ、ごめんな」
「え、うん、ありがと」
心臓がドクドク音を立てる。
自分の心臓の音しか聞こえなかった。
だんだん心臓の音が普通の速さに戻ってきた時には家に着いていた。
「とりあえずお前は熱はかりな」
「うん」
いつもだったら何も感じないのにお兄ちゃんが私のことを心配してくれただけで嬉しくなる。
「36.6だったー、!」
「よかった、まじで体調崩したらすぐ言えよ」
「うん」
私はベットに横になった。
どうすればいいんだろう。
お兄ちゃんのことを好きになるなんて思っでいなかった。
どれだけ可愛くなっても頭が良くなっても絶対に叶わない恋。
これからどうすればいいのだろうか。
「結〜!ご飯できたよー」
大好きなお兄ちゃんの声が聞こえてきた。
「はーい」
急いでリビングに向かう。
「今日のご飯はなに??」
私がそう聞くとお兄ちゃんは笑顔で
「オムライス!!」
と、オムライスを運んでくれた。
そのオムライスを見た瞬間胸が高鳴る。
オムライスにはケチャップでハートが書かれていた。
お皿にもケチャップで『♡結大好き♡』
と書かれていた。
きっと冗談だ。
だけどすごくすごく嬉しかった。
好きな人にオムライスを作ってもらってケチャップでこんなことが書かれていたら誰だって嬉しいだろう。
それと何も変わらない。
「めっちゃ美味しそう!ありがとね!」
私がそういうとお兄ちゃんはいつもの笑顔をうかべた。
「うれしー!」
「いただきまーす!」
1口食べるといつもより美味しく感じた。
「どう??」
「めっちゃ美味しい!!」
「よかった!」
「ご馳走様!美味しかったー!」
私が手を合わせてそう言うとお兄ちゃんも手を合わせた。
「ご馳走様!」
「そーいえばお兄ちゃん好きな人とか彼女とかいないの?」
勇気をだして聞いた。
まだこたえを聞いてないのに心臓がバクバクする。
「え?お前に決まってんじゃん」
これは恋愛感情ではない。
私は恋愛感情で聞いているのに。
でも嬉しかった。
「そーじゃなくて、恋愛感情だよ」
「あー、いるよ、でも絶対教えない」
「えー。教えてよ」
「やだね」
お兄ちゃんには笑って見せたが本当は辛かった。
どーせ同じクラスに美少女でもいるんだろう。
「お前、風呂先入る?」
「うん、先入っていい?」
「いいよ、のぼせないようにな」
「うん」
お兄ちゃんと同じお風呂に入るんだ。
そう考えただけで胸が高鳴る。
お風呂の中でお兄ちゃんのことを考えていた。
お兄ちゃんはほんとに優しいんだ。
かっこいいし。
完璧に私のタイプ。
ずっとお兄ちゃんのことを考えていると足音が聞こえてきた。
「結ー、大丈夫??」
「えっ?何が?」
「いつもより長いからのぼせてないかなって」
「あー、大丈夫だよ、ありがと、もうすぐ出るね」
「おう」
お兄ちゃんが心配してくれた。
ドアをこえた所にはお兄ちゃんがいると思うとドキドキする。
急いでお風呂から上がり、パジャマに着替えた。
リビングでスマホを見ながらお兄ちゃんがお風呂から上がるのを待つ。
「おまたせー、」
いつも以上にかっこいい。
しかも濡れ髪。
自分でも気持ち悪いとわかっているけど無性に甘えたくなった。
私はお兄ちゃんの膝の上に頭を乗せて横になった。
下から見るお兄ちゃんもかっこよくてずっとこうしていたかった。
「ん??どーした??」
その優しい声にとろけてしまう。
「ねむい。」
どーもしない。ただ、お兄ちゃんとずっと一緒にいたいだけ。
だから眠いと答えておいた。
「もうそろ寝るか?」
「まだいい。」
「わかった、寝たくなったら教えて」
「うん」
お兄ちゃんの優しさにまた死んでしまいそうになった。
お兄ちゃんの膝の上でお兄ちゃんを眺めていると急にウトウトしてきて眠ってしまった。
体育館に向かってる途中、急に吐き気が襲ってきた。
我慢できなくて列から抜けて保健室に向かおうと思った、その時。
「どーしたの!?大丈夫??」
陽斗先輩の声。
私は口元をおさえて首を横に振る。
陽斗先輩に支えられて保健室に向かった。
陽斗先輩から「大丈夫?深呼吸しよーな」
と優しい声をかけられる。
保健室に着き、一安心。
保健室のベットで寝ているとチャイムが鳴った。
休み時間始まりのチャイムだ。
「失礼します!結に会いに来ました」
大好きな陽斗先輩の声。
「体調大丈夫?」
「はい、さっきよりは。わざわざありがとうございます。」
「俺はただ心配で来ただけだから。でもお兄ちゃんが1番心配してたよ」
「え?」
「はぁ。てか気づけよ、全く同じ名前のやつが同じ学校にいるとか凄すぎだろ」
「えっと、、、?」
「バカすぎ、ずっと陽斗先輩って言ってるけどお前のお兄ちゃんだよ」
最初は信じられなかった。
意味がわからなくて考えて考えてやっと分かった。
陽斗先輩はお兄ちゃんなんだ。
同じ名前の人が同じ学年にいるなんてよく考えたらありえない。
「え!?」
「理解した?お前が敬語使って話してる陽斗先輩とお兄ちゃんは同一人物なんだよ」
「なんで教えてくれなかったの、?」
「最初はお前だって気づかなくて話してるうちにだんだん気づいてきて。」
「そーゆーことか。」
冷静にそう答えたが急に顔が赤くなり、心臓がバクバクする。
「まって。ちょーはずい。好きな人に向ける態度お兄ちゃんにとってた。。。」
「そーだな(笑)面白かったよ」
「やめてよ、本気で好きだったのに」
「残念でした!同一人物でーす」
「陽斗先輩のこと死ぬほど好きって行った時、お兄ちゃんどう思ったの?さすがに言おうとか思わなかったわけ?」
「嬉しかったよ。普通に。だからもっと聞き出そうと思ったけどお前の顔が赤くなりすぎててこっちまで赤くなった。」
「私は陽斗先輩が好きなだけでお兄ちゃんには恋愛感情ないから」
「あっそー、てか、先生に言って早退しな」
「なんで??」
「お前の体調が心配だからだよ、それ以外ないだろ」
「いいの?」
「でも保健室にいた方がいいか。
家帰っても誰もいないもんな。帰りにまた来るよ、一緒に帰ろ」
「うん、でもお兄ちゃん陸上部の練習は?」
「今日は雨だからないよ」
「そっか」
帰りのチャイムがなるまで私は保健室のベットで横になっていた。
「失礼します、妹迎えに来ました」
今はもう分かる。お兄ちゃんの声。
「結、大丈夫か?帰んぞ」
荷物をお兄ちゃんが持ってくれた。
ベットから出る時手を貸してくれた。
その瞬間陽斗先輩に見えた。
そりゃそうだ。陽斗先輩はお兄ちゃんだったんだから。
なのに何故か陽斗先輩に見える。
『かっこいい』
新入生歓迎会の時に陽斗先輩(お兄ちゃん)に向けた思い。
今はお兄ちゃんとわかっているけど好きになってしまったかもしれない。
そうだ。陽斗先輩だと思って見るのとお兄ちゃんだと思って見るのは何も違わない。
だって同一人物なんだから。
陽斗先輩が優しくしてくれて嬉しかった時、
お兄ちゃんが優しくしてくれたんだ。
お兄ちゃんのことがすきだ。
「結〜、どーした?大丈夫?もしかして雨であん時のこと思い出しちゃった?」
お兄ちゃんからの声にびっくりして急いでお兄ちゃんをみる。
やっぱりかっこいい。
「あ、なんでもない、帰ろ」
「おう、」
「失礼しました。」
「ありがとうございました。」
保健室の先生に挨拶をしてから保健室を出た。
帰り道、お兄ちゃんのことを好きだと自覚しているからかすごく緊張した。
陽斗先輩と一緒に帰ってる感覚。
まあ、実際そうなんだけど。
「なんかお前、顔赤くね?大丈夫?熱ある?」
顔が赤いなんて気づかなかった。
きっとお兄ちゃんの隣にいるからだ。
「えー?赤い??」
「うん、大丈夫??」
「全然大丈夫!」
「ほんと?ちょっとごめんな」
「え、」
お兄ちゃんがしゃがんで私の額にてをあてた。
もっと顔が赤くなるのを自覚する。
「熱は無さそうだな、でもめっちゃ顔赤い気がする」
そう言ってお兄ちゃんは立ちあがり、私の手を握って歩き出した。
私も同時に歩き出す。
よく考えてみたら好きな人と一緒に住んでいるんだ。
お兄ちゃんは私のことを大好きとか愛してると言っているけど恋愛感情ではないだろう。
叶うことの無い恋なのだ。
「そーいえばお前、シャンプー変えた?」
「え、変えたけど」
「だよな、めっちゃいい匂い」
お兄ちゃんが私の髪の毛に触れた。
私の髪の毛を撫でている。
嫌がることが何故か出来なかった。
恋してるからだ。
「めっちゃ柔けぇ!あ、ごめんな」
「え、うん、ありがと」
心臓がドクドク音を立てる。
自分の心臓の音しか聞こえなかった。
だんだん心臓の音が普通の速さに戻ってきた時には家に着いていた。
「とりあえずお前は熱はかりな」
「うん」
いつもだったら何も感じないのにお兄ちゃんが私のことを心配してくれただけで嬉しくなる。
「36.6だったー、!」
「よかった、まじで体調崩したらすぐ言えよ」
「うん」
私はベットに横になった。
どうすればいいんだろう。
お兄ちゃんのことを好きになるなんて思っでいなかった。
どれだけ可愛くなっても頭が良くなっても絶対に叶わない恋。
これからどうすればいいのだろうか。
「結〜!ご飯できたよー」
大好きなお兄ちゃんの声が聞こえてきた。
「はーい」
急いでリビングに向かう。
「今日のご飯はなに??」
私がそう聞くとお兄ちゃんは笑顔で
「オムライス!!」
と、オムライスを運んでくれた。
そのオムライスを見た瞬間胸が高鳴る。
オムライスにはケチャップでハートが書かれていた。
お皿にもケチャップで『♡結大好き♡』
と書かれていた。
きっと冗談だ。
だけどすごくすごく嬉しかった。
好きな人にオムライスを作ってもらってケチャップでこんなことが書かれていたら誰だって嬉しいだろう。
それと何も変わらない。
「めっちゃ美味しそう!ありがとね!」
私がそういうとお兄ちゃんはいつもの笑顔をうかべた。
「うれしー!」
「いただきまーす!」
1口食べるといつもより美味しく感じた。
「どう??」
「めっちゃ美味しい!!」
「よかった!」
「ご馳走様!美味しかったー!」
私が手を合わせてそう言うとお兄ちゃんも手を合わせた。
「ご馳走様!」
「そーいえばお兄ちゃん好きな人とか彼女とかいないの?」
勇気をだして聞いた。
まだこたえを聞いてないのに心臓がバクバクする。
「え?お前に決まってんじゃん」
これは恋愛感情ではない。
私は恋愛感情で聞いているのに。
でも嬉しかった。
「そーじゃなくて、恋愛感情だよ」
「あー、いるよ、でも絶対教えない」
「えー。教えてよ」
「やだね」
お兄ちゃんには笑って見せたが本当は辛かった。
どーせ同じクラスに美少女でもいるんだろう。
「お前、風呂先入る?」
「うん、先入っていい?」
「いいよ、のぼせないようにな」
「うん」
お兄ちゃんと同じお風呂に入るんだ。
そう考えただけで胸が高鳴る。
お風呂の中でお兄ちゃんのことを考えていた。
お兄ちゃんはほんとに優しいんだ。
かっこいいし。
完璧に私のタイプ。
ずっとお兄ちゃんのことを考えていると足音が聞こえてきた。
「結ー、大丈夫??」
「えっ?何が?」
「いつもより長いからのぼせてないかなって」
「あー、大丈夫だよ、ありがと、もうすぐ出るね」
「おう」
お兄ちゃんが心配してくれた。
ドアをこえた所にはお兄ちゃんがいると思うとドキドキする。
急いでお風呂から上がり、パジャマに着替えた。
リビングでスマホを見ながらお兄ちゃんがお風呂から上がるのを待つ。
「おまたせー、」
いつも以上にかっこいい。
しかも濡れ髪。
自分でも気持ち悪いとわかっているけど無性に甘えたくなった。
私はお兄ちゃんの膝の上に頭を乗せて横になった。
下から見るお兄ちゃんもかっこよくてずっとこうしていたかった。
「ん??どーした??」
その優しい声にとろけてしまう。
「ねむい。」
どーもしない。ただ、お兄ちゃんとずっと一緒にいたいだけ。
だから眠いと答えておいた。
「もうそろ寝るか?」
「まだいい。」
「わかった、寝たくなったら教えて」
「うん」
お兄ちゃんの優しさにまた死んでしまいそうになった。
お兄ちゃんの膝の上でお兄ちゃんを眺めていると急にウトウトしてきて眠ってしまった。