大好きな人。
「ただいま!」
お兄ちゃんが帰って来た!
「おかえり!!!お疲れ様!」
「おう、ありがとな!自分の力全部出し切ってきたから!」
「なら良かった!いつ結果分かるの?」
「明後日!今日から前と同じように結と一緒に過ごせるからな!」
「え。。!ほんと!?」
「ほ・ん・と・!」
「やったー!!!!嬉しすぎる」
「俺も!」
そう言ってお兄ちゃんは私の頭を撫でてくれた。
「そーいえば、お昼作っといたよ!」
「まじ!?食べたい!」
「うん!準備してくるね」
お兄ちゃんのために作っておいたお昼ご飯。
喜んでくれるかな……
「どぉ?おいし?」
「うん!めっちゃうめぇ!」
よかった。と心の中で声がもれる。
「今まで食べてきた中で1番美味しいよ!」
「まじ!?嬉しぃぃ」
「そーいえばさ、俺の受験も終わった事だし明日近くの遊園地いかね?」
「賛成!!」
「よし!行こぉ!」
「おう、行くか!」
「お兄ちゃん!遊園地見えてきたね!」
「ほんとだぁ!久しぶりだな」
小さい時にお兄ちゃんとよく行っていた近所の遊園地。
思い出がたくさん詰まっている。
「ねね!あれのらね?」
そう言ってお兄ちゃんが指さした方向を見ると大きなジェットコースターがあった。
「いいね!のろ!」
10分ほど並ぶと乗り場に着いた。
ジェットコースターに乗るのが久しぶりすぎて少し緊張してしまった。
「まって、めっちゃ緊張してきたぁ」
「まじ?大丈夫だよ!お前いつも乗ってたじゃん」
「確かに、そーだね」
乗って見るとめちゃくちゃ楽しかった。
緊張していた自分がバカみたいだ。
「えー、もう一回乗ろ!!」
「最初緊張してたくせに」
「だってぇー」
「ふふっ、わかったよ!おやつ食べたらもっかい乗ろーな」
「よっしゃ!」
2人でアイスクリーム屋さんに向かう。
この遊園地では大人気のアイス屋さんだ。
私はいつも食べていたストロベリー味のアイスクリームをお兄ちゃんに買ってもらった。
お兄ちゃんもいつも食べていたチョコレート味のを買っていた。
「お前の1口ちょーだい」
「やだねぇー」
そう答えるとお兄ちゃんは私のアイスに噛み付いた。
「ちょっとぉー!」
「ごめんごめん、!俺の1口あげるから許して」
「いいよ」
小さい頃の思い出が蘇ってくる。
昔もこんな感じで2人でアイスクリーム食べたりしたっけ。
お兄ちゃんの顔をふと見ると目があってしまった。
「ん?どーした?」
お兄ちゃんがにこって笑ってそう言うから照れて固まっちゃう。
「お前、まじで可愛いな」
その言葉でもっと固まってしまう。
「そーいえば、お前昔あれ好きだったよな」
「あれ?」
お兄ちゃんの言う『あれ』とはなんのことなのか。
私にはさっぱり分からない。
「ほら、あれ」
お兄ちゃんが指さした先には子供向けの乗り物があった。
小さいコーヒーカップのようなものだ。
「あぁ、そーいえばそーだったね」
笑いが込み上げてくる。
「のりまちゅか?」
「乗んないよ(笑)」
「まじかー。来ないうちに大人になったな」
「いや、小学生に人気って、看板に書いてあるし」
「ほんとだ、!よし、ジェットコースター乗るか!」
「うん!」
それから私たちはジェットコースターに乗って最後にメリーゴーランドに乗った。
夕暮れ時にメリーゴーランドに乗るのは私たちにとって当たり前だった。
「お兄ちゃん写真とろ!」
「おう!」
帰り際に私がそう言うと何枚も撮らせてくれた。
帰りのバスの中でさっき撮った写真を眺める。
お兄ちゃんかっこいい。。。。
なんでこんなにかっこいいんだろう。
なんでこんなに優しいんだろう。
なんで兄妹で生まれてしまったんだろう。
お兄ちゃんと 家族じゃなければ結婚できたのかな。
「おはよぉ〜。眠い。」
「おはよ、お前まじで可愛いな」
好きな人に可愛いと言われるなんて夢のようだ。
でも恋愛感情ではないんだ。
”家族として” 可愛く見えるんだろう。
「あと5分。」
思い出した。
今日は結果発表の日だ。
「5分!?緊張するね」
2人でパソコンを見つめる緊張の5分間は多分、20分くらいだった。
「あった!!!!」
お兄ちゃんがそう叫ぶと私に抱きついた。
「まじ!?」
「お前のおかげだよ!ほんとにありがとう」
『わたし?』と言おうと思ったつぎの瞬間、お兄ちゃんが泣き崩れた。
「え、!?どーした?」
「お前がいたからっ、頑張れたって
改めて思った」
泣きながらそういうお兄ちゃん。
お兄ちゃんが頑張ったから受かっただけなのに私のおかげだと言うお兄ちゃん。
やっぱり私はお兄ちゃんが大好き。
「てかさ、どこの学校なの?この
『日西学校』って学校」
するとお兄ちゃんは口を開いた。
その次の瞬間、頭が真っ白になった。
目を開けると私はソファの上で寝ていた。
「え、」
「おお、起きた?大丈夫か?」
「わたし、何があったの?」
「あぁ、俺が九州の大学行くって言ったら意識失った。」
また頭が真っ白になって目を開けるとソファに寝ていた。
「おい、何回意識失うんだよ(笑)」
「だって、」
気がついた時には嗚咽がもれていた。
「そんなに泣くな、お前はおばぁちゃんの家に預けることになってるから」
「やだよぉ。お兄ちゃんっ、なんでっ」
「俺はどうしてもこの大学で研究したいことがあるんだ。でも、絶対月1で会いに帰ってくるから」
「やだぁっ!!」
「ほんとごめんな」
私は現実をのみこめないでいた。
お兄ちゃんと毎日会えない……
そんなの絶対やだ。
私の大好きなお兄ちゃん。
「お願いだから嘘って言ってっ、、!」
お兄ちゃんは黙ったままだ。
嘘じゃないんだ。
お兄ちゃんはほんとに九州に行ってしまうんだ。
「じゃあさ、3つお願い叶えてあげるよ」
「みっつ??」
「うん!毎日会えなくなっちゃうからごめんの気持ちで。」
そんな願い叶えないでいいから。
だからお兄ちゃん、私のそばいにいて。
そう願いながら涙を流しているとお兄ちゃんが口を開いた。
「願い事叶えないでいいのぉー?」
「ううん。」
「1つ目は??」
そんなのすぐ思いつくわけない。
今は衝撃で頭が全然動かない。
でも、1つは思いついた。
「なんでその学校に行きたいのか教えてほしい。」
「あぁ。」
お兄ちゃんは困ったような様子で口を開いた。
「恐怖症について知りたいから。」
「恐怖症?」
「うん。お前はトラウマで雷が怖いだろ?
それを無くしてあげたくて。」
そんな理由で九州までいくの?
私はそばにいてくれた方が全然嬉しいのに。
でもお兄ちゃんは私のためにその学校を選んでくれたんだ。
優しすぎる。
「はい!2つ目は??」
お兄ちゃんが笑顔でそういった。
2つ目。
お兄ちゃんに申し訳ないと思いながらも口を開いた。
「卒業式に告白するのやめてほしい……」
「え、?」
そりゃ困るだろう。
でもほんとに告白しないで欲しい。
私から離れて誰かのものなんかにならないでほしい。
「わかった。じゃあさ。」
「ん?」
「結、俺さ、ずっとずっと恋愛感情の方でお前のことが大好きだった。」
心臓がドクンとはねてどんどん早くなる。
息が出来なくなるくらい心臓が早く動いた。
「えっ。。。」
やっと出た言葉がこれ。
自分が馬鹿すぎて笑っちゃう。
「家族のこと好きになるとかおかしいよな。でも、俺は本気でお前のことがすき。」
色んな感情が混じって涙がまた止まらなくなった。
「私もっ、、、ずっと前からお兄ちゃんのこと大好き」
両思い。
嬉しいけど切ない。
だって両思いでも付き合えないんだもん。
悲しくて嬉しくて。
お兄ちゃんに抱きつく。
「お兄ちゃん。ほんとにほんとに大好き。
だから、最後のお願い聞いて?」
「おう、」
深呼吸をしてから口を開く。
「私もお兄ちゃんと一緒に九州いきたい。
お兄ちゃんが大学で家に居なくてもいいし、いつもよりちゃんと勉強する。
だからお願い。お兄ちゃんと一緒に住みたい。
同居したい。」
きっと無理だ。
もうお兄ちゃんと離れちゃう。
でも最後のお願い聞いてくれたら嬉しいな。
「ふふっ、」
お兄ちゃんが笑顔で私のことをみた。
どういう意味なのか私には分からなくてお兄ちゃんを見つめ返す。
「しょーがねーな、願い叶えるって言ったしな!叶えてあげるよ 、同居しよーぜ」
お兄ちゃんが照れながらそう言った。
その言葉に私も照れてしまう。
「お兄ちゃん!大好き!」
「俺も!大好きだよ!」
お兄ちゃんに髪の毛がクシャクシャになるまで頭を撫でられた。
嬉しくて笑顔になる。
「お兄ちゃん、ありがとう!」
「おう、!」
「お兄ちゃん、これからも一緒にいれるってこと???」
「そーだよ!お前がお願いしたんだからな」
お兄ちゃんが目を逸らした。
照れているんだ。
お兄ちゃん可愛すぎる。
「これからもずーっと俺のそばにいてくれ」
「もちろん!」
これからも大好きな人のそばにいれる。
付き合えなくても結婚出来なくても。
同居はできる。
私は大好きな人とずっとずっと一緒にいれるんだ。
同居できるんだ。
私はなんて幸せ者なんだろう。
私の大好きなひと。
それはお兄ちゃん。
お兄ちゃんが帰って来た!
「おかえり!!!お疲れ様!」
「おう、ありがとな!自分の力全部出し切ってきたから!」
「なら良かった!いつ結果分かるの?」
「明後日!今日から前と同じように結と一緒に過ごせるからな!」
「え。。!ほんと!?」
「ほ・ん・と・!」
「やったー!!!!嬉しすぎる」
「俺も!」
そう言ってお兄ちゃんは私の頭を撫でてくれた。
「そーいえば、お昼作っといたよ!」
「まじ!?食べたい!」
「うん!準備してくるね」
お兄ちゃんのために作っておいたお昼ご飯。
喜んでくれるかな……
「どぉ?おいし?」
「うん!めっちゃうめぇ!」
よかった。と心の中で声がもれる。
「今まで食べてきた中で1番美味しいよ!」
「まじ!?嬉しぃぃ」
「そーいえばさ、俺の受験も終わった事だし明日近くの遊園地いかね?」
「賛成!!」
「よし!行こぉ!」
「おう、行くか!」
「お兄ちゃん!遊園地見えてきたね!」
「ほんとだぁ!久しぶりだな」
小さい時にお兄ちゃんとよく行っていた近所の遊園地。
思い出がたくさん詰まっている。
「ねね!あれのらね?」
そう言ってお兄ちゃんが指さした方向を見ると大きなジェットコースターがあった。
「いいね!のろ!」
10分ほど並ぶと乗り場に着いた。
ジェットコースターに乗るのが久しぶりすぎて少し緊張してしまった。
「まって、めっちゃ緊張してきたぁ」
「まじ?大丈夫だよ!お前いつも乗ってたじゃん」
「確かに、そーだね」
乗って見るとめちゃくちゃ楽しかった。
緊張していた自分がバカみたいだ。
「えー、もう一回乗ろ!!」
「最初緊張してたくせに」
「だってぇー」
「ふふっ、わかったよ!おやつ食べたらもっかい乗ろーな」
「よっしゃ!」
2人でアイスクリーム屋さんに向かう。
この遊園地では大人気のアイス屋さんだ。
私はいつも食べていたストロベリー味のアイスクリームをお兄ちゃんに買ってもらった。
お兄ちゃんもいつも食べていたチョコレート味のを買っていた。
「お前の1口ちょーだい」
「やだねぇー」
そう答えるとお兄ちゃんは私のアイスに噛み付いた。
「ちょっとぉー!」
「ごめんごめん、!俺の1口あげるから許して」
「いいよ」
小さい頃の思い出が蘇ってくる。
昔もこんな感じで2人でアイスクリーム食べたりしたっけ。
お兄ちゃんの顔をふと見ると目があってしまった。
「ん?どーした?」
お兄ちゃんがにこって笑ってそう言うから照れて固まっちゃう。
「お前、まじで可愛いな」
その言葉でもっと固まってしまう。
「そーいえば、お前昔あれ好きだったよな」
「あれ?」
お兄ちゃんの言う『あれ』とはなんのことなのか。
私にはさっぱり分からない。
「ほら、あれ」
お兄ちゃんが指さした先には子供向けの乗り物があった。
小さいコーヒーカップのようなものだ。
「あぁ、そーいえばそーだったね」
笑いが込み上げてくる。
「のりまちゅか?」
「乗んないよ(笑)」
「まじかー。来ないうちに大人になったな」
「いや、小学生に人気って、看板に書いてあるし」
「ほんとだ、!よし、ジェットコースター乗るか!」
「うん!」
それから私たちはジェットコースターに乗って最後にメリーゴーランドに乗った。
夕暮れ時にメリーゴーランドに乗るのは私たちにとって当たり前だった。
「お兄ちゃん写真とろ!」
「おう!」
帰り際に私がそう言うと何枚も撮らせてくれた。
帰りのバスの中でさっき撮った写真を眺める。
お兄ちゃんかっこいい。。。。
なんでこんなにかっこいいんだろう。
なんでこんなに優しいんだろう。
なんで兄妹で生まれてしまったんだろう。
お兄ちゃんと 家族じゃなければ結婚できたのかな。
「おはよぉ〜。眠い。」
「おはよ、お前まじで可愛いな」
好きな人に可愛いと言われるなんて夢のようだ。
でも恋愛感情ではないんだ。
”家族として” 可愛く見えるんだろう。
「あと5分。」
思い出した。
今日は結果発表の日だ。
「5分!?緊張するね」
2人でパソコンを見つめる緊張の5分間は多分、20分くらいだった。
「あった!!!!」
お兄ちゃんがそう叫ぶと私に抱きついた。
「まじ!?」
「お前のおかげだよ!ほんとにありがとう」
『わたし?』と言おうと思ったつぎの瞬間、お兄ちゃんが泣き崩れた。
「え、!?どーした?」
「お前がいたからっ、頑張れたって
改めて思った」
泣きながらそういうお兄ちゃん。
お兄ちゃんが頑張ったから受かっただけなのに私のおかげだと言うお兄ちゃん。
やっぱり私はお兄ちゃんが大好き。
「てかさ、どこの学校なの?この
『日西学校』って学校」
するとお兄ちゃんは口を開いた。
その次の瞬間、頭が真っ白になった。
目を開けると私はソファの上で寝ていた。
「え、」
「おお、起きた?大丈夫か?」
「わたし、何があったの?」
「あぁ、俺が九州の大学行くって言ったら意識失った。」
また頭が真っ白になって目を開けるとソファに寝ていた。
「おい、何回意識失うんだよ(笑)」
「だって、」
気がついた時には嗚咽がもれていた。
「そんなに泣くな、お前はおばぁちゃんの家に預けることになってるから」
「やだよぉ。お兄ちゃんっ、なんでっ」
「俺はどうしてもこの大学で研究したいことがあるんだ。でも、絶対月1で会いに帰ってくるから」
「やだぁっ!!」
「ほんとごめんな」
私は現実をのみこめないでいた。
お兄ちゃんと毎日会えない……
そんなの絶対やだ。
私の大好きなお兄ちゃん。
「お願いだから嘘って言ってっ、、!」
お兄ちゃんは黙ったままだ。
嘘じゃないんだ。
お兄ちゃんはほんとに九州に行ってしまうんだ。
「じゃあさ、3つお願い叶えてあげるよ」
「みっつ??」
「うん!毎日会えなくなっちゃうからごめんの気持ちで。」
そんな願い叶えないでいいから。
だからお兄ちゃん、私のそばいにいて。
そう願いながら涙を流しているとお兄ちゃんが口を開いた。
「願い事叶えないでいいのぉー?」
「ううん。」
「1つ目は??」
そんなのすぐ思いつくわけない。
今は衝撃で頭が全然動かない。
でも、1つは思いついた。
「なんでその学校に行きたいのか教えてほしい。」
「あぁ。」
お兄ちゃんは困ったような様子で口を開いた。
「恐怖症について知りたいから。」
「恐怖症?」
「うん。お前はトラウマで雷が怖いだろ?
それを無くしてあげたくて。」
そんな理由で九州までいくの?
私はそばにいてくれた方が全然嬉しいのに。
でもお兄ちゃんは私のためにその学校を選んでくれたんだ。
優しすぎる。
「はい!2つ目は??」
お兄ちゃんが笑顔でそういった。
2つ目。
お兄ちゃんに申し訳ないと思いながらも口を開いた。
「卒業式に告白するのやめてほしい……」
「え、?」
そりゃ困るだろう。
でもほんとに告白しないで欲しい。
私から離れて誰かのものなんかにならないでほしい。
「わかった。じゃあさ。」
「ん?」
「結、俺さ、ずっとずっと恋愛感情の方でお前のことが大好きだった。」
心臓がドクンとはねてどんどん早くなる。
息が出来なくなるくらい心臓が早く動いた。
「えっ。。。」
やっと出た言葉がこれ。
自分が馬鹿すぎて笑っちゃう。
「家族のこと好きになるとかおかしいよな。でも、俺は本気でお前のことがすき。」
色んな感情が混じって涙がまた止まらなくなった。
「私もっ、、、ずっと前からお兄ちゃんのこと大好き」
両思い。
嬉しいけど切ない。
だって両思いでも付き合えないんだもん。
悲しくて嬉しくて。
お兄ちゃんに抱きつく。
「お兄ちゃん。ほんとにほんとに大好き。
だから、最後のお願い聞いて?」
「おう、」
深呼吸をしてから口を開く。
「私もお兄ちゃんと一緒に九州いきたい。
お兄ちゃんが大学で家に居なくてもいいし、いつもよりちゃんと勉強する。
だからお願い。お兄ちゃんと一緒に住みたい。
同居したい。」
きっと無理だ。
もうお兄ちゃんと離れちゃう。
でも最後のお願い聞いてくれたら嬉しいな。
「ふふっ、」
お兄ちゃんが笑顔で私のことをみた。
どういう意味なのか私には分からなくてお兄ちゃんを見つめ返す。
「しょーがねーな、願い叶えるって言ったしな!叶えてあげるよ 、同居しよーぜ」
お兄ちゃんが照れながらそう言った。
その言葉に私も照れてしまう。
「お兄ちゃん!大好き!」
「俺も!大好きだよ!」
お兄ちゃんに髪の毛がクシャクシャになるまで頭を撫でられた。
嬉しくて笑顔になる。
「お兄ちゃん、ありがとう!」
「おう、!」
「お兄ちゃん、これからも一緒にいれるってこと???」
「そーだよ!お前がお願いしたんだからな」
お兄ちゃんが目を逸らした。
照れているんだ。
お兄ちゃん可愛すぎる。
「これからもずーっと俺のそばにいてくれ」
「もちろん!」
これからも大好きな人のそばにいれる。
付き合えなくても結婚出来なくても。
同居はできる。
私は大好きな人とずっとずっと一緒にいれるんだ。
同居できるんだ。
私はなんて幸せ者なんだろう。
私の大好きなひと。
それはお兄ちゃん。