病室の彼女(1)
しばらくすると看護師がやってきた。

「慧斗くん、こんにちは。今日から私が担当です、畠中(はたなか)と申します!」

「あぁ…どうも…」

畠中さんは今日から俺の担当らしい。
動けない時は体を拭いてくれたり、食事を届けてくれたりしてくれるらしい。

俺は1人でも大丈夫なのに。

「今日はお腹に負担をかけると悪化してしまうので、とろみをかけたお粥みたいなものが食事になります!」

食事の説明をする看護師。

ですが慧斗は聞く耳を持たなかった。

ある1人の少女が気になったから。
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