男装魔法使い、女性恐怖症の公爵令息様の治療係に任命される
9章 あなた様のご褒美タイムなのに…?
ルディオと待っていると、ほどなくしてジークハルトがやって来た。
茶会は無事に終えたようだ。途中でフィリサリウスのお供をハロルドと入れ替わり、ご褒美のケーキを食べるために迎えに来たのだと言った。
なぜただの治療係を、彼自身が迎えに来るのだろうか?
「伝言でもくだされば、ルディオと一緒に向かいましたよ?」
「エリオは僕の治療係でしょう?」
(……うん、だから?)
エリザは、わけが分からなかった。
とりあえず、ルディオと共に立ち上がりジークハルトと移動する。
「実はフィーも参加することになったんです」
「えっ、殿下も?」
「はい。なので場所が少し変更に――エリオは分からないでしょうから、僕の後ろをしっかりついてきてくださいね」
「はい、わかりました」
頷いて見せると、先頭を歩くグートハルトが褒めるみたいに笑った。
彼は治療にかなり前向きになっているのか、王宮の移動に関しても、積極的に自分から出てエリザを連れる。
茶会は無事に終えたようだ。途中でフィリサリウスのお供をハロルドと入れ替わり、ご褒美のケーキを食べるために迎えに来たのだと言った。
なぜただの治療係を、彼自身が迎えに来るのだろうか?
「伝言でもくだされば、ルディオと一緒に向かいましたよ?」
「エリオは僕の治療係でしょう?」
(……うん、だから?)
エリザは、わけが分からなかった。
とりあえず、ルディオと共に立ち上がりジークハルトと移動する。
「実はフィーも参加することになったんです」
「えっ、殿下も?」
「はい。なので場所が少し変更に――エリオは分からないでしょうから、僕の後ろをしっかりついてきてくださいね」
「はい、わかりました」
頷いて見せると、先頭を歩くグートハルトが褒めるみたいに笑った。
彼は治療にかなり前向きになっているのか、王宮の移動に関しても、積極的に自分から出てエリザを連れる。