男装魔法使い、女性恐怖症の公爵令息様の治療係に任命される
すると、続いて待ち合わせ場所にルディオが顔を出してきた。
「よっ、エリオ。マクガーレン隊長の、狐に包まれたみてぇな顔を見せたかったぜ。ヘタレ野郎がなぜここにいる、そっくりの影武者じゃないのかって目をしてた」
「…………えっと、来たことにすごくびっくりしたんだろうね」
ルディオの言いようから、意見がはっきりした女性であることだけは分かった。
「今度、俺達のいる隊と合同で動くんだ。『治療係には期待してる』とマクガーレン隊長も言ってた」
「うわー。まさかの名指し」
「ジークだけずっと欠席だったからな。そのご褒美制度?で頑張れ、て応援してた」
軍人の方々の一部にも知れ渡っているのか。
そう思っていると、ジークハルトが腰を屈めて顔を近付けてきた。いきなり美貌を寄せられて、エレザはちょっとたじろぐ。
「なんですか? ジークハルト様」
「僕もこからは参加すると約束してきました。逃げずに、参加していきます。ご褒美はありますよね?」
「よっ、エリオ。マクガーレン隊長の、狐に包まれたみてぇな顔を見せたかったぜ。ヘタレ野郎がなぜここにいる、そっくりの影武者じゃないのかって目をしてた」
「…………えっと、来たことにすごくびっくりしたんだろうね」
ルディオの言いようから、意見がはっきりした女性であることだけは分かった。
「今度、俺達のいる隊と合同で動くんだ。『治療係には期待してる』とマクガーレン隊長も言ってた」
「うわー。まさかの名指し」
「ジークだけずっと欠席だったからな。そのご褒美制度?で頑張れ、て応援してた」
軍人の方々の一部にも知れ渡っているのか。
そう思っていると、ジークハルトが腰を屈めて顔を近付けてきた。いきなり美貌を寄せられて、エレザはちょっとたじろぐ。
「なんですか? ジークハルト様」
「僕もこからは参加すると約束してきました。逃げずに、参加していきます。ご褒美はありますよね?」