男装魔法使い、女性恐怖症の公爵令息様の治療係に任命される
二日後、唐突に扉が開けられて驚いた。
「エリオおおおおおお!」
「うわぁあぁあ!?」
読書に集中していると、ルディオが突入してきた。
彼の表情は蒼白だった。一体何があったのだろうとエリザが見つめていると、彼は家に入るなり膝から崩れ落ちた。
「俺、俺……あいつと結婚させられたらどうしよう!」
「……は?」
「サロンで聞いちまったんだ。隊長たちが笑いながら『このままだとあいつは幼馴染にもらわれちまうかもな~永遠の世話係で』って!」
エリザは、ぽかんと口を開けた。
それは先日、自分が『結婚すれば』と言った解決策だと気付いた。
女性がだめであれば男性に走る、というのはある気がする。
(でも貴族の跡取りなら、さすがにないんじゃない?)
その時、床に這いつくばっていたルディオが突然泣きついて来た。
「そんなの嫌だ! 助けてくれ! このままだと俺が幼馴染の生贄にぃ!」
「ぐぅっ、腰が痛いからバカ力で抱きつくな! 別に問題ないでしょ男同士ぐらい!」
「エリオおおおおおお!」
「うわぁあぁあ!?」
読書に集中していると、ルディオが突入してきた。
彼の表情は蒼白だった。一体何があったのだろうとエリザが見つめていると、彼は家に入るなり膝から崩れ落ちた。
「俺、俺……あいつと結婚させられたらどうしよう!」
「……は?」
「サロンで聞いちまったんだ。隊長たちが笑いながら『このままだとあいつは幼馴染にもらわれちまうかもな~永遠の世話係で』って!」
エリザは、ぽかんと口を開けた。
それは先日、自分が『結婚すれば』と言った解決策だと気付いた。
女性がだめであれば男性に走る、というのはある気がする。
(でも貴族の跡取りなら、さすがにないんじゃない?)
その時、床に這いつくばっていたルディオが突然泣きついて来た。
「そんなの嫌だ! 助けてくれ! このままだと俺が幼馴染の生贄にぃ!」
「ぐぅっ、腰が痛いからバカ力で抱きつくな! 別に問題ないでしょ男同士ぐらい!」