幼馴染くんの好きな人は私でした。
おかしいと思っていた。普段、会話らしい会話をしないのに時々二人きりで何かを話していたり。
…ヤキモチじゃないけど!
じゃあ、ひよちゃん相談した時も心の中ではによによしてたのかな?私どんなこと話した…?
「…うう、燃えちゃいそう」
「大丈夫、燃えてない。花、それよりも…」
日比人の手にすっぽりと入ってしまった私の手。
こんなに迫られているのに、全然逃げる気にならない。
私は、自分が思っている以上に日比人が好きで大切なんだと思う。
「花、もう一回聞きたい」
「…小声でなら、いいよ」
彼は私の好きをどれくらい待ってくれていたんだろう。
もし、小さい頃からだとしても、最近だとしても、私が気づけなかった分の「好き」を全部伝えちゃおうかな。
ううん、それだけじゃ足りない。それはこれからゆっくり考えるとして。