甘いものが嫌いな後輩くん
料理の時間
「あ」
あったはずのプリンが無くなっている冷蔵庫に伊藤真理子は溜息を吐いた。これで何度目だろう。
「ちょっとまた私のプリン食べたでしょ」
とんとんと軽くノックし隣の部屋の扉を開ける。そこにはゲームに夢中な男子が一人。
「美味しかったです。でも僕には少し甘過ぎました」
「甘いのがいいのよ。甘いのが」
彼の名前は佐藤春(シュン)。私の小学生の頃からの親友の夏希の弟くん。何故、彼女の弟くんと一緒に住んでいるかというとそれは高校3年の3月に遡る。
あったはずのプリンが無くなっている冷蔵庫に伊藤真理子は溜息を吐いた。これで何度目だろう。
「ちょっとまた私のプリン食べたでしょ」
とんとんと軽くノックし隣の部屋の扉を開ける。そこにはゲームに夢中な男子が一人。
「美味しかったです。でも僕には少し甘過ぎました」
「甘いのがいいのよ。甘いのが」
彼の名前は佐藤春(シュン)。私の小学生の頃からの親友の夏希の弟くん。何故、彼女の弟くんと一緒に住んでいるかというとそれは高校3年の3月に遡る。
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