甘いお菓子のように
憧れの人 -satomi saide-
1
この会社には、誰もが羨む美しい女性がいる。
「新卒で入りました中島里美と言います。一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします!」
元気よく挨拶をして深々とお辞儀をすると一斉に拍手が送られた。
「分からないことがあったら遠慮なく聞くように。中島さんの席は北川紅子さんの隣になるから」
そう上司が説明すると、「紅子さーん!新入社員の指導お願いね!」と北川さんに伝えて、彼は去っていった。
わたしは、その北川紅子さんという方を向いた。
色白で顔立ちの整った、絵に描いたような美しい女性だった。
「これから、よろしくお願いします」
彼女の切れ長の目がわたしの目を捕えた。
挨拶は丁寧なのにその顔には一切笑顔がなかった。
こういう人をクールビュティーと人は言うのであろう。わたしも「お願いします!」と元気よく挨拶するとお互い席に着いた。
「新卒で入りました中島里美と言います。一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします!」
元気よく挨拶をして深々とお辞儀をすると一斉に拍手が送られた。
「分からないことがあったら遠慮なく聞くように。中島さんの席は北川紅子さんの隣になるから」
そう上司が説明すると、「紅子さーん!新入社員の指導お願いね!」と北川さんに伝えて、彼は去っていった。
わたしは、その北川紅子さんという方を向いた。
色白で顔立ちの整った、絵に描いたような美しい女性だった。
「これから、よろしくお願いします」
彼女の切れ長の目がわたしの目を捕えた。
挨拶は丁寧なのにその顔には一切笑顔がなかった。
こういう人をクールビュティーと人は言うのであろう。わたしも「お願いします!」と元気よく挨拶するとお互い席に着いた。