甘いお菓子のように
デート -satomi side-

1

わたしが、出勤すると紅子さんからこんなことを言われた。

「中島さん、申し訳ないんだけど今日から漫画セクションに行ってもらえますか?」

わたしは突然何を言われてるのか分からず「えー!わたしのこといらなくなたのですか?」と泣きそうな顔をしながら尋ねると「違いますよ」とクールに言われた。

「今、漫画セクションの方が忙しいみたいなので手伝ってほしいんです」

「あ、そうなんですか?」

「えぇ、そうです。詳しいことは高山くんから聞いて対応してもらえますか?」

「分かりました」

そう答えるとわたしはさっそく漫画セクションに移動し、手伝いをするにことになった。

漫画セクションまで恐る恐る近づくと電話が鳴る音、話し声や笑い声、人がドタバタ駆け回る音が聞こえた。

何をしてるのか分からなくても忙しそうだなというのが肌で感じた。

「あ、こっちこっち!」

わたしの存在に気づいた高山くんが席から立ち上がって声をかけてきた。わたしは、高山くんの隣の席にちょこんと座ると彼がさっそく仕事の流れを説明をしてきた。
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