甘いお菓子のように
「漫画セクションでは、主にマンガアプリを紹介する記事を書いてる。ちなみに中島はマンガアプリを読んだことは?」

「まったくない」

「じゃぁ、とりあえず今から自分のスマホでマンガアプリを見てみろ」

「ええーーー!」

「いいから!分からないまま進めても意味ないだろ」

そう言われて、わたしは渋々いくつかのマンガアプリをダウンロードした。

「わたし、そんなにスマホの容量がないのに・・・」と小さく愚痴をこぼすお「いいから!」と高山くんに制されてしまった。

いくつかのマンガアプリをダウンロードしたあと、彼がマンガアプリについて軽く説明をしてくれた。

「週刊少年漫画雑誌などはこのマンガアプリを使って読む方がお得なんだ」

「なんで?」

「無料で読める漫画があるからな。たとえばこれ」

するとマンガアプリにある今、人気の少年漫画を見せてくれた。

「この漫画はこのマンガアプリを使うと1話〜15話まで無料で読めるんだ」

「へぇ、お得だね」

「それを記事で紹介してるんだよ」

「わたしがやることは?」

「この記事の内容が合ってるかをチェック。ちなみに他のアプリだとどのくらい読めるのかも確認してほしい」

「ええええ〜大変そう!!」

「大変なんだよ!だから、応援を呼んだんだよ」

「なるほど」

わたしはそう返事すると週刊少年漫画雑誌に載ってる今人気の少年漫画の記事をくまなくチェックし始めた。

「ってかさ〜、なんで週刊少年漫画雑誌の表紙ってこんな若くて可愛い女の子の水着姿なんだろー」

「知らないよ。男が喜ぶからそうしてるんだろ?」

「本屋で買うとき恥ずかしいだろうな」

「だから、電子書籍などのマンガアプリを推奨してるんだろ。紙媒体よりもメリットがあるから」

「たとえば?」

「購入金額が安くなるんだよ。まぁ、漫画にも寄るが・・・」

「なるほどねぇ」

そう言って、また記事のチェックを再開すると高山くんが人目を気にしたあと、わたしに近づき耳打ちしてきた。

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