甘いお菓子のように
「ってかさ、今週の土曜日ひま?」

「え?突然何?」

「ほら、今度食事に行こうって言ったじゃん」

「あーあれね!」

「どう?」

「別にー!空いてるよ」

「え!?マジで?やったー!じゃぁ、今週の土曜日〇〇駅で会おう!」

そう言うと彼は何事もなかったかのようにパソコンに視線を戻した。

わたしも彼の方をチラッと見たあとで、また仕事を再開した。

”男性とのデートなんていつぶりだろう?”

そう考えながら、自分の中で少し高揚感があるのを感じた。

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