甘いお菓子のように
そう考えていると突然わたしの目の前にお客さんが現れた。

ボーッとしていたので気付くのに遅れたが、すぐに切り替えて「いらっしゃいませ」と言った。

カゴの中には大量の商品が入っているのが見えた。

「レジ袋はご利用ですか?」

「お願いします」

わたしは、特大サイズのレジ袋を画面で選択をした。

すると、梶浦くんがわたしに近づき「袋詰め手伝います」と言ってきた。

急に彼が近づいて来たのでびっくりしたのだが、気にすることなくお礼を言ってバーコードをスキャンし始めた。

そのとき、カゴの中から週刊少年漫画雑誌が一冊入ってるのに気づいた。

水着姿でポーズを取る若い女の表紙が見えた。

なんで、週刊少年漫画雑誌ってこうゆう表紙にするんだろうと思いつつも平然な顔でバーコードをスキャンした。

やっぱ梶浦くんも同年代の若い女の子の水着姿に興奮するのかなと思った。
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