甘いお菓子のように
焼きもち -beniko side-
1
「今週もやっと終わった」
わたしは、最寄駅に着くと電車から降りた。
今週は、中島さんが漫画セクションにいたため、彼女の仕事をわたしがする羽目になった。
今週はそのせいで忙しく帰りも22時を回ることが多かった。
だけど、今日は金曜日。
わたしは、なんとか20時に切り上げ、22時までにコンビニに行けるようにと調整していた。
なんとしても、進撃の小人のくじ引きをしたかったから。
いや、違う。
どうしても彼に会いたかったからだ。
店内に入ると若い声の女性で「いらっしゃいませー」と聞こえた。
わたしもつい癖で「いらっしゃいませー」と言いそうになったけど堪えた。
目的は決まっていたけど、とりあえず物色する振りをして関係のない惣菜系を見て回った。
するとレジの方から楽しそうな声が聞こえた。
「ねぇ、梶浦くん何言ってるの〜」
「違う、違う!間違えた」
先ほどの女性の声と梶浦くんの声が聞こえた。
わたしは気になって声のする方を向いた。
けど、ちょうど揚げ物の陳列が死角となって彼女たちが見えなかった。
若い子たちで盛り上がる声が聞こえて、わたしの心中は穏やかではなかった。
わたしは、恐る恐る進撃の小人のグッズが置いてある方に近づいた。
わたしは、最寄駅に着くと電車から降りた。
今週は、中島さんが漫画セクションにいたため、彼女の仕事をわたしがする羽目になった。
今週はそのせいで忙しく帰りも22時を回ることが多かった。
だけど、今日は金曜日。
わたしは、なんとか20時に切り上げ、22時までにコンビニに行けるようにと調整していた。
なんとしても、進撃の小人のくじ引きをしたかったから。
いや、違う。
どうしても彼に会いたかったからだ。
店内に入ると若い声の女性で「いらっしゃいませー」と聞こえた。
わたしもつい癖で「いらっしゃいませー」と言いそうになったけど堪えた。
目的は決まっていたけど、とりあえず物色する振りをして関係のない惣菜系を見て回った。
するとレジの方から楽しそうな声が聞こえた。
「ねぇ、梶浦くん何言ってるの〜」
「違う、違う!間違えた」
先ほどの女性の声と梶浦くんの声が聞こえた。
わたしは気になって声のする方を向いた。
けど、ちょうど揚げ物の陳列が死角となって彼女たちが見えなかった。
若い子たちで盛り上がる声が聞こえて、わたしの心中は穏やかではなかった。
わたしは、恐る恐る進撃の小人のグッズが置いてある方に近づいた。