甘いお菓子のように
どうしていいか分からない -yuto side-

1

日曜日の17時5分前。

俺は、ダスターを掛けながら心の中はソワソワしていた。

今日は、あの人とバイトが一緒の曜日。

今日こそは彼女と会話ができたらいいなと思っていた。

金曜日、進撃の小人のくじ引きをしに来たから驚いた。

意外な趣味を持ってるんだなぁと思った。

そもそも、あの人自体謎だから分からない。

だから、今日こそは「進撃の小人好きなんですか?」とか質問してみようかなと思った。

もしかしたら、その前に彼女から「髪切りましたか?」とか聞かれるかもしれない。

そうしたらなんて答えよう。

まぁ、緊張して「あ、はい、そうです。よく気がつきましたね」くらいしか言えないんだろうなと思った。

そして、俺は色々なことを考えながら17時ジャストにレジの中に入った。

「おはようございます」

だけど、俺の気持ちとは裏腹に、彼女の態度はあまりにも素っ気なかった。

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