鎖から放たれた蝶々は美しく羽ばたく
エピソード4 好きになる資格
目を開けたら、神月さんの寝顔が見えた。
……なんで?
状況把握できなくて何度か瞬きをする。
次第にあたまがはっきりしてきて、泣き疲れて寝落ちたところまでは思いだした。
がしかし、なぜにベッドで神月さんの腕の中なんてところで寝ているのだろう。
「ん……」
小さく声を上げた彼が、もそりと動く。
私の背中に回した手を自分の方へと引き寄せて。
必然、彼にもっと密着するわけで。
「えっ、ひゃっ!?」
思わず、変な声が出た。
……ヤバい、起こしちゃったかも。
そーっと彼の顔をうかがうと、ゆっくりと瞼が開いた。
「……おはよう、苺チョコちゃん。
よく眠れたかな?」
ふふっ、と小さく笑いながら顔が近づいてきて、ごく自然に唇が重なった。
「よっぽど疲れてたんだねー、寝室に運んだけれどぴくりとも動かなかったよ」
ふわり、と私の顔にかかる髪を払う。
「あ、えっと。
……すみません、ぐーぐー寝て」
恥ずかしすぎる、人の家に来て熟睡だなんて。
昨日はもちろん、いろいろいっぱいいっぱいで眠れなかったものあるが、ここのところ熟睡できたためしがない。
……なんで?
状況把握できなくて何度か瞬きをする。
次第にあたまがはっきりしてきて、泣き疲れて寝落ちたところまでは思いだした。
がしかし、なぜにベッドで神月さんの腕の中なんてところで寝ているのだろう。
「ん……」
小さく声を上げた彼が、もそりと動く。
私の背中に回した手を自分の方へと引き寄せて。
必然、彼にもっと密着するわけで。
「えっ、ひゃっ!?」
思わず、変な声が出た。
……ヤバい、起こしちゃったかも。
そーっと彼の顔をうかがうと、ゆっくりと瞼が開いた。
「……おはよう、苺チョコちゃん。
よく眠れたかな?」
ふふっ、と小さく笑いながら顔が近づいてきて、ごく自然に唇が重なった。
「よっぽど疲れてたんだねー、寝室に運んだけれどぴくりとも動かなかったよ」
ふわり、と私の顔にかかる髪を払う。
「あ、えっと。
……すみません、ぐーぐー寝て」
恥ずかしすぎる、人の家に来て熟睡だなんて。
昨日はもちろん、いろいろいっぱいいっぱいで眠れなかったものあるが、ここのところ熟睡できたためしがない。