忘れられない笑顔
私は正直この関係を終わりにして次に進みたいって思ってる。

でも、もし告白して振られて今の関係が崩れてしまったらって思うと中々勇気が出ない


「おーい愛生聞いてる?」

「え?!なんか言った?」

「やっぱり聞いてなかったか。忘れ物はない?って言ったの」


なぜか少し拗ねてる咲翔


「ん、ないよー。てか咲翔こそ忘れ物ない?」

「あるわけ!…あ!シャーペン忘れた笑」

「今日テストだよ?!全然受ける気ないじゃん。どうするの」

「ん?大丈夫。愛生に借りるから」

「最初からそのつもりだったでしょ」

「さーねー」と言って笑みを浮かべた


なんで入学式なのに新入生なのにそんなニコニコと余裕を持っていられるのかわかんない

私はあまり友達を作るのが得意じゃないから不安で仕方ないってのに、咲翔を見てると私の不安もちっぽけに思えてくる。

そうしてぐだぐだと話をしながら高校に着いた。やっぱり咲翔は注目の的で私は一歩下がって歩いた。
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