嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???
お母さんが浴衣を着せてくれて
結局、葵とお祭りに来た
お母さんも心配してた
しばらく元気がない私を
「はーちゃん、浴衣も髪もかわいいよ」
「そぉ?」
葵が褒めてくれた
「オレに言われても
嬉しくないか…」
「そんなこと…」
ないけど
なんか…
弟に褒められて照れるとか
おかしいし
でも
なんか…
涼?
ドキン…
違った
涼ぐらいの身長の人にすれ違うたび見てしまう
涼みたいな髪型の人を探してしまう
去年のお祭り一緒に行って
来年はオレも浴衣着て行くねって…
言ったよね、涼
約束したよね
ふたりで浴衣着ようって…
ホントは涼に褒めてほしかったな
涼、浴衣着てるのかな?
隣には私じゃない浴衣の女の子がいるのかな?
私はいっぱい泣いたのに涼は笑ってるのかな?
まだ少し目が重たい
思い出すと
また目頭が熱くなる
あー…ダメだ