嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???
「ねー、オレ焼きそば食べたい
腹減った…」
「私、帰る…」
「え!ちょっと、はーちゃん
まだ来たばっかりじゃん!」
私ってホントにお姉ちゃんなのかな?
ワガママな姉
葵に言われた事が面白くなくて
帰るとか子供だよね
だから涼も他の女の子と…
「ごめん、葵
私、足痛いから先に帰るね
葵、友達いたら一緒に…」
「じゃあ、オレも帰る
はーちゃんいないとつまんね
足大丈夫?
おんぶしようか?」
足痛いのは嘘なのに…
ごめんね、葵
「いいよ、恥ずかしいから…
自分で歩ける」
「じゃあオレにつかまっていいよ
ちょっとはラクでしょ」
嘘なのに、ごめんね
「ん…ありがと、葵」
葵の腕に掴まって歩いた
涼の腕より細い腕
でも私を支えてくれてる
「はーちゃん大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「帰ったらカップ麺の焼きそば食べるか…
焼きそば食わなきゃ祭りじゃないっしょ」
「私も食べようかな」
「はーちゃん、なんなの?
はーちゃんも腹減ってんじゃん!」
「ハハハ…ごめんね
きっとカップ麺も美味しいよ!」