嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???

「はーちゃん、あのオトコ浮気してるよ」



葵にそう言われた時は
ショックだった



「あのオトコって？」



涼しかいないのに
信じられなくて聞き返した



「はーちゃんのカレシ
オレ見たんだ
しかもいつも違う人といるの」



「そんな…
きっと、たまたま一緒にいただけだよ」



「そーかな？
仲良さそうだったよ
カノジョいるのに他の女子と一緒にいるのって
どーなの？」



「もぉ、葵
中学生になったとたんそんな話して…
葵にはまだわかんないでしょ」



「何が？」



「何って
人を好きになるとか…
カレシとかカノジョとか…
浮気なんて中学生が使う言葉？」



「オレの友達
カノジョに浮気されて別れたって」



「かわいいね」



「は？バカにしてる？
中学生なめんなよ」



「もぉ、そんな生意気なこと言って〜
葵は？
好きな子いるの？」



「はーちゃん、オレのこと子供扱いしてるでしょ
まぁ、子供だけど…
…
好きな人、いるよ
ずっと前から好きなんだ」



「ふーん…
あ、保育園の時のカオリ先生？
葵、おっぱい触って怒られてたよね」



「違うし…
アレは事故だし…
寝ぼけてて間違えただけ」



「もぉ、葵かわいいね」



「バカにすんな！」



私は笑ったけど
葵は笑ってなくて



私は笑ったけど
ホントは涼の浮気のことが引っかかってた