嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???
またやってしまった
ひとりで盛り上がりすぎた?
芭も同じ気持ちだと思ったのに…
やっぱりまだキスまでか…
「ごめん、芭…」
芭の肌から手を逃した
フー…
吐いた息と一緒に熱が逃げてく
「ごめんね…涼」
「芭は謝らなくていいよ」
まだ早かった?
それとも…
「泊まる予定じゃなかったから…
コンビニの下着だし…」
え、下着?
「嫌な理由、それ?
まだ
そんな気にならないとかじゃなくて?」
「うん…
私、今までこーゆーことなくて…」
こーゆーこと…とは…?
たぶん…
オレがしようとしてたことで合ってる
「オレは、下着とか別に気にしないけど…」
どーせ裸になるし…
芭の下着見たいわけじゃない
「ダメなの
て、言っても
かわいい下着もなくて…
パジャマ買う時にどんな下着がいいか
涼、一緒に選んでよ」
元カノはサバサバしてて男っぽい人だったけど
いつも結構セクシーな下着つけてたな
別にオレが望んだわけでも
オレの好みでもなかったけど
「どんな下着がいいか…って
オレは別に芭だったら下着とか関係なく…」
したいよ
好きだから…
好きな人と
ずっと好きだった人と
肌を重ねたいと思うし
温もりを共存したいと思う
同じ気持ちで
同じ温度で
繋がりたい
でも
芭の初めてを大切にしたいと思う
「下着だけじゃなくて…
恥ずかしいとか言うのも恥ずかしいけど…
とにかく、恥ずかしいの」
かわいい
芭
「んー…
じゃあさ…
お互い目を閉じよう」
「目?
でも…見えないよ」
「見えないから恥ずかしくないし
そしたら下着も関係なくない?」
「でも、私…
どーしたらいいか、よくわかんない」
「芭は、オレがしたことと同じことして
芭が嫌だったらしなくていい
そしたらオレもそこで止めるから…」
諸条件により
止めれる時と
止めれない時があるかもしれないけど
「涼と、同じこと…?」
「うん
じゃあ、まず目を閉じて…」
先にオレが目を閉じた
「芭…閉じた?」
「うん…」
芭の返事で目を開けたら
オレの腕の中に目を閉じた芭がいた
かわいい
ごめん、芭
オレだけ目開けて
「芭、好きだよ」
芭の耳元で囁いた
「私も好きだよ、涼」
芭が目を閉じたまま言った
かわいい
ごめん
オレだけ芭を見てる
「そぉそぉ、そんな感じ
このまま目を閉じたまま…」
ーーー
キスはキスで返ってくる
ーーー
「芭、口開けて…」
「ん…」
ーーー
ーーーーー
ーーー
「芭、嫌じゃない?」
「うん…」
ーーー
ーーーーー
芭が着てる深瀬のジャージ
ジップをゆっくり下げた
白い肌
華奢な肩
コンビニの薄いキャミソールの中に
芭のカラダが透けた
目を閉じたまま恥ずかしそうにしてる芭が
初々しかった
元カノも最初はそぉだったな
何年も一緒にいると家族みたいで
シャワーの後、オレの前を下着で歩いてた
オレもいつの間にか、それに慣れてた
コンビニの下着でも
芭の方が充分色っぽく見えてしまう
「オレ、自分で脱ぐね」
「うん…」
自分でシャツを脱いで
また芭を抱いた
直で体温を感じて
鼓動が重なる
ーーーーー
深いキスを芭に落とす
芭の白い肌に触れる
ーーー
ーーーーー
「芭も触って…同じとこ、触って…」
「うん…」
ーーー
ーーーーー
芭もオレの胸に手をあててキスした
こんな日が来るって
芭と別れた時は思いもしなかった
「芭…ずっと好きだった」
ーーーーー
「私も好きだったよ」
ーーーーー
芭が目を閉じたまま微笑んだ
ちゃんとオレの約束守ってるところが
酷く愛おしく感じる
「芭、愛してる…
…
なんて…
一生言わない台詞だと思ってたわ
…
ハズ…」
不意に出てしまって
恥ずかしくなった
芭の身体の硬さが少しずつ緩んでく
「私も、愛してるよ」
芭が照れ笑いしながら言った
かわいい
芭
ーーーーー
ーーー
ーーー
「ずっと欲しかった、芭が…
…
ずっと、大切にする」
ーーーーー
ーーー
ーーーーー
芭の身体が溶けるみたいに
オレの身体に馴染む
「芭…こわくない?」
芭の手を握った
「うん…」
「芭…痛くない?」
優しく芭を愛撫した
「うん…」
「芭…恥ずかしくない?」
芭はずっと目を閉じたまま
オレと抱き合った
「…恥ずかしい」
フ…
芭かわいい
「芭…かわいすぎるー」
ーーーーー
ーーー
ーーーーー
「涼…好き…ずっと…好き…」
「うん…ずっと…
ずっと隣にいてよ…芭…」
ーーーーー
ーーーーー
また知れた
知らなかった芭
オレしか知らない芭
これから続く先も…
オレしか知らなくていい