嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???

「傘さしてんのに
なんで濡れてんの?」



顔に嗅ぎなれた柔軟剤のタオルが当てられた



「葵…」



泣いてるとこ
葵に見つかった



「はーちゃんが今日
傘いらないって言うから…」



葵の前髪から雫が垂れた



「ごめんね…」



濡れてる葵を傘に入れた



触れた腕が濡れてて冷たかった

さっき感じた涼の温度と違う



涼も肩濡れてた
冷たかったかな…



「はーちゃん、どーせ濡れてんなら
オレに傘貸して!」



葵が私の傘を取って
走った



「もぉ…葵!
待ってよ!」



「そのタオル貸してやる
はーちゃんはそれ被って走ってきて」



タオルを被って
葵の後ろを追い掛けた



「葵ー!」



「はーちゃん転ぶなよ!」



葵は
また背が伸びてた



背中も大きくなって
髪型も少し変わったね

似合ってるよ



「はーちゃん早く!」



腕も長くなって
手も大きくなった



葵に手を繋がれて
家に帰った



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