嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???
慌ててカバンから携帯を取って
職場に電話した
「はい…はい……はい……
スミマセン…
今すぐ行きます」
駅の救護室
深瀬がいる
自分の状況がわかった
ホームで倒れて
深瀬が助けてくれたの?
「ありがと助けてくれて…
深瀬は?仕事大丈夫?」
お礼を言いながら
ベッドの下にあるパンプスに足を入れた
「うん、オレは大丈夫
オレが助けたわけじゃないから
お礼言われなくても…
…
運ばれてく草薙とすれ違って
ただ草薙が心配だったから
一緒にいた
…
まだ無理しない方がいいよ
もぉ少し休んだら?」
「え、ごめん!
深瀬先に行って…急がなきゃ!」
「いいよ
オレは大丈夫だから…
…
草薙は、もぉ少し休んだ方がいいよ」
そぉ
昔から深瀬は
誰にでも優しい
自分が無理しても損しても
人を優先する
この前
大嫌いって言った
こんな私にも
「最近ちょっと忙しくて
朝もちゃんと食べてなかったし
貧血かな…」
申し訳なさすぎて
深瀬の顔ちゃんと見れない
「無理するなよ」
私のことなんて
心配しなくていいよ
「ありがと」
こんな私に優しくしてくれて