嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???
よく食べるねとか
食べすぎじゃない?とか
深瀬は言わずに
私のご飯を注文してくれた
「草薙、合コンとか行ったことないの?」
口に入れたご飯がつまった
今度は深瀬が引っ張った
「ん…ん…
あんまり、行ったことないかな
そーゆーの苦手だし…
ちゃんと話せるか心配」
「そーゆーの苦手だったら
無理に行かなきゃいいじゃん
婚活パーティー」
深瀬はいいじゃん!
カノジョいるから
「行かなかったら何も始まらないもん」
「そっか…
じゃあ、オレからのアドバイス
草薙は話さなくても笑ってたらいいよ」
笑ってたら?
アドバイスって
深瀬、応援してくれてるの?
「じゃあ、笑ってよ
そしたら、カレシできるかな?」
深瀬の前で笑顔を作った
「草薙が笑うと、笑いたくなる
草薙が笑うと、周りが明るくなる
草薙の笑顔、好きだよ
かわいいよ、草薙」
好きだよ?
かわいい?
またそんなこと言う
酔ってないよね?
深瀬
笑ってても
かわいいって言ってくれても
深瀬は私を
もぉカノジョにしてくれないんでしょ
カノジョになれないんでしょ
わかってるよ
「草薙、まだ不安そうだね」
「そんなこと、ないよ」
不安とかじゃない
作り笑顔が虚しい
私が期待してることは無駄だから
「じゃ、練習する?」
「練習?」
「うん、婚活パーティーの練習
草薙に結婚相手がみつかるように…」
結婚相手か…
そぉ言われると重いな
さっき結婚するって言ったの
私なのにね