君の為なら死んでも構わなかった
「よーし、気合いれて並ぶぞー」
隆さんは、テンション高めで
店の前まで来ると、行列ができていた
「あの、どの位待ちますか?」
俺はボーイさんに聞いた
身なりの綺麗なボーイさん
「大変申し訳ありません、
ただ今からだと2時間位はお待ち頂く事になります。」と
俺は2時間か。流石に長いなと
思った。
でも、隆さんが、
「2時間でも待つぞ!中がどんなか
知りたいんだよー」と
店の外観はオシャレなレストランみたいで、女の子の紹介の看板や
写真は全くない。
白い外観に、fenixとロゴがあり
照明で照らされていた。
入口を覗くと、2階へ上がる階段があった。階段は、ガラス張りで中の様子が見える。
階段まで行けば、中を見ながら待てるのか。
自販機で飲み物を買って飲みながら
くだらない話しをたくさんした。
それは、なんだか楽しくて
あっとゆう間に2時間過ぎた。
階段まで来ると中の様子が見えた。
店の中は明るくて、店内も、白でまとめられていた。
フロアの真ん中には、生の白い薔薇がたくさんあり、高級な感じがした、
女の子達の着てるドレスは品がよく
サイズもピッタリ。
髪の色はみんな落ちついていて
ギャルっぽい子はいなかった
「お客様、大変申し訳ありましせんが、入店できません。」
「なんでだよ‼︎」
「当店は、一般のお客様が、楽しんでいただけるよう、配慮した上で
申し訳ありません」
ボーイさんが丁寧に断っている
相手は、いかにものホストだった
「お仕事の服では、他のお客様が
気になりますので、ご来店の際は
私服で、お願いします」
「え、でも、これ私服だし」
「失礼ですが、どちらのクラブの方ですか?」
オーナーらしき人が来た、
背が高い、気高いとゆう言葉がピッタリだった、
ホスト達の勢いは小さくなり
「トリプルのホストです」
「そうですか、トリプルさん
今日は目立たないように
奥のお席にご案内致します。
今後は他の片にホストだとバレない
格好でお越しください。
お互い、変な噂が立つのは、
トリプルさんにも良くない事です。」
「はあ、わかりました。」
「オーナーいいんですか?」
「あー、たぶんホストになりたてなのだろう?そのうちわかるさ」
俺はホストもキャバに来るのか?と
思った
ん?むしろホストに行くお客さんは
キャバ嬢がほとんどか、
そうか。ホストが店に来たとゆう事は
勧誘みたいなものだ。
この店の女の子がホストに行くかもしれないし。
だけど、それは店の品を下げるよな。
一般のお金持ちの人達は、ホストが
客にいる店は嫌だな、
せっかく高級店なんだから。
しかし、ボーイさんも、レベルが違うな、さっきのホストより
ボーイさん達の方がカッコイイ、
わざわざカッコイイボーイを雇うのかな?
なんか、すごいな。
生の白薔薇、いつも、生花なのかな?
それだけでも、高級感はかなり違う、
薔薇の匂いがする。
女の子達は無駄に香水をつけていない
ようだった。
結局2時間半待って、ようやく中に入れた。
座り心地のいい、高そうなソファー
曇りの無いグラス
「お隣失礼します。何飲まれますか?」
「あ、水割りで」
俺は隣に座った子もろくに見ないで
回りばかり見ていた。
スーツの人ばかりだな、
お客さんも品がいい。
「太一!乾杯するぞー」
「あ、はい」
佐藤さんが
「隆の昇進祝いって事で、カンパーイ」
「乾杯!」
「かんぱい」
「おめでとうございます」
隆先輩は嬉しいそうだ。
しばらく皆んなとワイワイのんだ
「えーそんな若いのに、部長さんですか?しかも、〇〇社、すごいですね
オフィスの中もおしゃれだって聞いた事あります!女の子に人気ですよね?
〇〇社って」
「私の友達も〇〇社の人と付き合いたいって言ってました。何で皆んなオシャレなんですか?」
「あー、社長がオシャレ好きでね。
少し遊びがあるほうがいいって
社風なんだよね」
女の子達とも話しは盛り上がっていた。
佐藤さんが、
「うちの会社、女子がすくないんだよね。特にうちの支社、事務の女の人は
ベテランばっかり。すっごい、いい人ばかりだからいいんだけど、出会いはないんだよ。本社は可愛い子多いのに。」と
女の子達は食いつきが良かった、
やっぱりこの会社は女子ウケ抜群だな。
1時間くらい飲んで盛り上がり
田中さんはもう隣の子にメロメロだった。
俺の席の隣を、スーと女の子が通った
細くて、色が白くて、白いドレスが
綺麗だった、背後だけど、思わず
見惚れてしまった。
リカ以外でこんな風に女の子を見るのは初めてだった。
「太一さんは、何歳ですか?」
「え、24.あーもうすぐ25だ」
「誕生日いつですか?」
隣の女の子は話しかけてくれるけど、
俺は白いドレスの子を目で追っていた
顔がみてみたいな。
そう思いながら。今度は向こうから
こちらの方へ向かって
白いドレスの子が移動しだした。
俺は隣の女の子を放置して
白いドレスの子の顔を、見たくて
身を乗り出した。
忘れる訳がない
間違える訳がない。
俺の目と記憶はリカを鮮明に記憶しているのだから。
リカだ。
俺はソファーに深く座った
リカだ。
どうしよう、、、
心臓が早くなりすぎる、おかしくなるんじゃ無いかと思った。
どうしよう、どうしよう
俺は目の前のお酒を一気飲みした。
落ち着かない。
「ごめん、濃いめでお酒お願いしていい?」と隣の女の子に頼んだ
俺は一気に飲んだ。
落ち着かない
「おい、太一?どうした?
ペース早くないか?」
「あ、いや、あの、その」
「何だよ?酔ったのか?」
「いや、あの、リカが」
「は?リカって、あのリカか?」
「リカです。」
すると、隣の女の子が、
「白いドレスの人?」と
「あ、あ、あ、そ、そう」
「あの人リカさんだよ」
「え?リカなの?」
「え?リカさんですよ」
俺は立ったり座ったりして。
落ち着かない。
隆さんが
「待て待て、本当に、あのリカなのか?」
「間違いないです、いや、間違える訳がないです」
隆さん達は、なんだか話し合っていて
俺はまたお酒を一気に飲んだ。
隆さんは、ボーイさんを呼んで
何か話していて
「かしこまりました、7名様、全員で
他の子は席つけないとゆう事で」
ボーイさんは俺達の席に居た女の子を
全員移動させた。
そして、
「あの、全員の方からご指名頂いたみたいで。私で間違いないですか?」
リカが、来た。
隆さんは
「間違いないですよ」と
リカは
「あの、でも、初めてお会いしますよね?」
隆さんが
「いいの、いいの」と
リカは
「どちらに座ったらよろしいですか?」と
隆さんは俺の隣を指さした。
リカは
「失礼します」と俺の隣りに座った
隆さんが、
「いきなり、全員から指名なんて
不思議に思うよね?じつは
俺達、君の事ずっと探してたんだ
信じられないかもしれないけど
な、太一」と
俺は、俺がちゃんと話しをしないと
ダメだと、思っていたけど。
緊張で、中々言葉がでない
しっかりしないと
「あの、リカさんですよね?
中学いっしょなんです。
俺の事覚えてないですか?
太一です、野球部の」
リカは首を傾げながら俺の顔をじっと見た
「あ!マミちゃんの彼氏‼︎」と
俺は
「やっぱり」と呟いた
リカは、
「やっぱり?」と聞き返した
「あの、俺、マミと付き合ってないんです」
「え?だって、マミちゃんから
彼氏だって聞いてたよ?」
俺は、詰まっていた物が取れたように
一気にに話した
「俺、リカが好きで、マミに相談していて、直也覚えてますか?
直也に告白されましたよね?」
「あ、えっと」
リカは思い出そうとしているようで
「あー直也くんか」
「あの、俺、直也と、抜け駆けしないって約束をして、2人でリカの事が好きで、卒業式に告白するはずだったんです。
だけど、マミに嘘つかれていて
直也は、マミをを信じて告白しました、それで、直也と俺は関係が悪くなり、だけど、直也を応援していた
ケイくんが、リカに告白して
卒業したあと、リカを探して
同じ高校に行った子達にリカの連絡先を聞いたけど誰もしらないと、
まるで消えちゃて。
俺、それからずっとリカが好きで
ほかに好きな人出来たこともなくて
人が信じられなくて、引きこもって
人間関係上手くいかなくて、
それでも、リカだけをずっと好きで
だから、童貞で、気持ち悪いよね
いきなりこんな」
リカは
「嘘。こんなカッコいいのに?
上手いな!そんな訳ないでしょ?」
俺は、やっぱり信じてもらえないよなと思い、凹んだ
隆さんが
「嘘みたいだろ?
信じられないよね?
騙されてるっておもっちゃうよな
太一、カッコイイし、ずっと彼女いないなんて、だけど、本当なんだ
信じてやってくれないか?
いきなり知らない男達にこんな事言われても困るよな?」
リカは
「正直信じられないです。なんだか
騙そうとしてるのかな?って
警戒しちゃいます」
俺は、明らかに落ち込んだ
佐藤さんが
「コレ、俺の免許証。嘘じゃないんだ
分かってもらえないかな?」
リカは先輩達の顔を見た、みんな真剣な顔をしていた。
隆さんが
「お店終わった後、時間くれないか?
少しちゃんと太一の話しを聞いてやってほしいんだ」
リカはしばらく考えていて、それから
「わかりました」と言うと
席を立った、
そして近くに立って俺達の様子を見ていたオーナーにコソコソと話しをした。
それから
「この後すぐ私は店を出ますから
話し聞きます。どこに行けばいいですか?」と
隆さんは俺達の行きつけの居酒屋の
名前を言った」
するとボーイさんがすぐに来て
「では、ここまでの、お会計を
お願いします。
リカさんはご指定のお店に支度をしたら向かいます」
と言われて俺達は店をでた。
「本当に来るかな?」
田中さんが言った
俺達は居酒屋の奥の部屋をキープして
外で待っていた。
ポルシェが店の前に止まった
みんな、息を飲んだ、
リカが、車から降りてきた
運転しているのはオーナーだった
リカはオーナーと話しをすると。
オーナーの手をそっとポンポンと
叩いた。
「お待たせしました」
デニムに白のシャツ。
店に居た子とは思えない。
水商売の雰囲気のしない、私服だった
リカを奥の座敷に案内した。
飲み物とつまみを少したのんで
隆さんが
「太一、せっかく来てくれたんだ。
話さないと」と言った
俺は話そうとしたんだ。
だけど
顔が上げられない
下を向いたまま。気になっていた事をいきなり聞いた
「俺と、直也とマミと4人で遊んだ事覚えてますか?」
リカはなんだ悲しそうな声で、
「うん。覚えてる」と
「あの日なんで、先に帰ったの?
何かあった?」
俺は下を向いたまま聞いた
「えっと、あの日は、
マミが、なんだか怒っていて
酔っていたし。
タバコを腕にねちょっと、、、
それで、私先に帰ったの」
俺は顔を上げた
「え?タバコを腕に?」
俺はリカの腕を勝手に掴んで
両腕を確認した。
両腕にいくつもタバコの後があった
だけどそれだけじゃない。
よく見ると、手の甲や指、腕
キズ後がたくさんあった、リストカットの後とは違うキズだった。
先輩達も覗き込んで見た。
リカは
「マミは太一がすごく好きで、
嘘をついてでも、彼女になりたかったんだね。だから、私が許せ無かったんだよ。女の子ってそうゆう時
とても強いもの」と
そして。
「私。今わかったよ。
あの頃、みんなから疎外されちゃって
私が、太一とあの日仲良く話したから
マミの気持ち知ってたのに。」
俺は、リカは俺のせいでこんな目に会ったんだと思ったらやり切れなくて
泣いた、
リカは
「ごめんね。探しててくれたなんて
知らなくて、私、卒業してすぐ、
携帯番号変えて誰にも教えてなかったの。新しく高校生活始めたかったから
」
俺はバカみたいに、泣いた
リカは俺の手を握り
「ごめんね。つらかったよね?
長い時間私の為にムダにしちゃったね」
と、
そんな事を言うリカが切なくて
俺は泣きやむ事ができなかった。
リカは俺の背中をさすってた
佐藤先輩は、もらい泣きをしていて
隆さんが
「太一は話せそうにないから
俺から話すね」と
「太一は、誤解されたままが嫌で、
自分の気持ち伝えたかったんだ。
だから、探しつづけた。いつか会えると信じて、本当にずっと君だけを
思って来たんだよ。太一モテるのに。
女の子に全く興味なくて。
リカちゃんが昔好きだって聞いた
車買ってさ、始めての助手席はリカちゃんに決めてるって。
だから、太一の助手席乗ってやってくれないか?」
田中さんが、
「いきなり、色々聞かされて
助手席にって言われても、不安になるよね?だけど、全て本当の話しなんだ
太一の夢だったんだ。
せめて、初めての助手席の子になってやってくれないか?」と
リカはしばらく黙っていて、それから
「じゃあ、今週の日曜午前中11時に
駅前で待ってます。少しドライブしますか?」と
俺は夢じゃ無いかと思った。
隆さんが
「お願いします。太一変な事はしないんで、補償します」
と。
リカは時計を見ると
「もう、こんな時間、私そろそろ」と
泣いていてなにも言えない俺の代わりに
佐藤さんが、
「本当にありがとう」と言ってくれた
俺達は店の外まで、リカを送った
店の外にはまた、ポルシェが止まっていた。
リカはその車に乗ると帰って行った
田中さんが
「ポルシェ、オーナーだよな?
店の子の護衛にしては、過ごすぎないか?」と呟いた
隆さんが
「特別なんだろな」と
佐藤さんが
「太一が天使って言ってたの
わかるよ。」と
俺は頭の中からリカの腕のキズが消えなかった。どうして?あんなキズだらけに。
隆さんが
「なんか不思議な子だな。
キャバ嬢なのに。そんな雰囲気が無い
それに、オーナーにだいぶ大切にされてるな。どうゆう関係なんだろ?
彼氏なのか?いや、彼氏なら送って来ないよな?」
俺は、ずっと望んでいた、再会なのに、悲しい気持ちでいっぱいだった
なのに、慰めてくれたリカ
日曜どうしよう。
隆さんは、テンション高めで
店の前まで来ると、行列ができていた
「あの、どの位待ちますか?」
俺はボーイさんに聞いた
身なりの綺麗なボーイさん
「大変申し訳ありません、
ただ今からだと2時間位はお待ち頂く事になります。」と
俺は2時間か。流石に長いなと
思った。
でも、隆さんが、
「2時間でも待つぞ!中がどんなか
知りたいんだよー」と
店の外観はオシャレなレストランみたいで、女の子の紹介の看板や
写真は全くない。
白い外観に、fenixとロゴがあり
照明で照らされていた。
入口を覗くと、2階へ上がる階段があった。階段は、ガラス張りで中の様子が見える。
階段まで行けば、中を見ながら待てるのか。
自販機で飲み物を買って飲みながら
くだらない話しをたくさんした。
それは、なんだか楽しくて
あっとゆう間に2時間過ぎた。
階段まで来ると中の様子が見えた。
店の中は明るくて、店内も、白でまとめられていた。
フロアの真ん中には、生の白い薔薇がたくさんあり、高級な感じがした、
女の子達の着てるドレスは品がよく
サイズもピッタリ。
髪の色はみんな落ちついていて
ギャルっぽい子はいなかった
「お客様、大変申し訳ありましせんが、入店できません。」
「なんでだよ‼︎」
「当店は、一般のお客様が、楽しんでいただけるよう、配慮した上で
申し訳ありません」
ボーイさんが丁寧に断っている
相手は、いかにものホストだった
「お仕事の服では、他のお客様が
気になりますので、ご来店の際は
私服で、お願いします」
「え、でも、これ私服だし」
「失礼ですが、どちらのクラブの方ですか?」
オーナーらしき人が来た、
背が高い、気高いとゆう言葉がピッタリだった、
ホスト達の勢いは小さくなり
「トリプルのホストです」
「そうですか、トリプルさん
今日は目立たないように
奥のお席にご案内致します。
今後は他の片にホストだとバレない
格好でお越しください。
お互い、変な噂が立つのは、
トリプルさんにも良くない事です。」
「はあ、わかりました。」
「オーナーいいんですか?」
「あー、たぶんホストになりたてなのだろう?そのうちわかるさ」
俺はホストもキャバに来るのか?と
思った
ん?むしろホストに行くお客さんは
キャバ嬢がほとんどか、
そうか。ホストが店に来たとゆう事は
勧誘みたいなものだ。
この店の女の子がホストに行くかもしれないし。
だけど、それは店の品を下げるよな。
一般のお金持ちの人達は、ホストが
客にいる店は嫌だな、
せっかく高級店なんだから。
しかし、ボーイさんも、レベルが違うな、さっきのホストより
ボーイさん達の方がカッコイイ、
わざわざカッコイイボーイを雇うのかな?
なんか、すごいな。
生の白薔薇、いつも、生花なのかな?
それだけでも、高級感はかなり違う、
薔薇の匂いがする。
女の子達は無駄に香水をつけていない
ようだった。
結局2時間半待って、ようやく中に入れた。
座り心地のいい、高そうなソファー
曇りの無いグラス
「お隣失礼します。何飲まれますか?」
「あ、水割りで」
俺は隣に座った子もろくに見ないで
回りばかり見ていた。
スーツの人ばかりだな、
お客さんも品がいい。
「太一!乾杯するぞー」
「あ、はい」
佐藤さんが
「隆の昇進祝いって事で、カンパーイ」
「乾杯!」
「かんぱい」
「おめでとうございます」
隆先輩は嬉しいそうだ。
しばらく皆んなとワイワイのんだ
「えーそんな若いのに、部長さんですか?しかも、〇〇社、すごいですね
オフィスの中もおしゃれだって聞いた事あります!女の子に人気ですよね?
〇〇社って」
「私の友達も〇〇社の人と付き合いたいって言ってました。何で皆んなオシャレなんですか?」
「あー、社長がオシャレ好きでね。
少し遊びがあるほうがいいって
社風なんだよね」
女の子達とも話しは盛り上がっていた。
佐藤さんが、
「うちの会社、女子がすくないんだよね。特にうちの支社、事務の女の人は
ベテランばっかり。すっごい、いい人ばかりだからいいんだけど、出会いはないんだよ。本社は可愛い子多いのに。」と
女の子達は食いつきが良かった、
やっぱりこの会社は女子ウケ抜群だな。
1時間くらい飲んで盛り上がり
田中さんはもう隣の子にメロメロだった。
俺の席の隣を、スーと女の子が通った
細くて、色が白くて、白いドレスが
綺麗だった、背後だけど、思わず
見惚れてしまった。
リカ以外でこんな風に女の子を見るのは初めてだった。
「太一さんは、何歳ですか?」
「え、24.あーもうすぐ25だ」
「誕生日いつですか?」
隣の女の子は話しかけてくれるけど、
俺は白いドレスの子を目で追っていた
顔がみてみたいな。
そう思いながら。今度は向こうから
こちらの方へ向かって
白いドレスの子が移動しだした。
俺は隣の女の子を放置して
白いドレスの子の顔を、見たくて
身を乗り出した。
忘れる訳がない
間違える訳がない。
俺の目と記憶はリカを鮮明に記憶しているのだから。
リカだ。
俺はソファーに深く座った
リカだ。
どうしよう、、、
心臓が早くなりすぎる、おかしくなるんじゃ無いかと思った。
どうしよう、どうしよう
俺は目の前のお酒を一気飲みした。
落ち着かない。
「ごめん、濃いめでお酒お願いしていい?」と隣の女の子に頼んだ
俺は一気に飲んだ。
落ち着かない
「おい、太一?どうした?
ペース早くないか?」
「あ、いや、あの、その」
「何だよ?酔ったのか?」
「いや、あの、リカが」
「は?リカって、あのリカか?」
「リカです。」
すると、隣の女の子が、
「白いドレスの人?」と
「あ、あ、あ、そ、そう」
「あの人リカさんだよ」
「え?リカなの?」
「え?リカさんですよ」
俺は立ったり座ったりして。
落ち着かない。
隆さんが
「待て待て、本当に、あのリカなのか?」
「間違いないです、いや、間違える訳がないです」
隆さん達は、なんだか話し合っていて
俺はまたお酒を一気に飲んだ。
隆さんは、ボーイさんを呼んで
何か話していて
「かしこまりました、7名様、全員で
他の子は席つけないとゆう事で」
ボーイさんは俺達の席に居た女の子を
全員移動させた。
そして、
「あの、全員の方からご指名頂いたみたいで。私で間違いないですか?」
リカが、来た。
隆さんは
「間違いないですよ」と
リカは
「あの、でも、初めてお会いしますよね?」
隆さんが
「いいの、いいの」と
リカは
「どちらに座ったらよろしいですか?」と
隆さんは俺の隣を指さした。
リカは
「失礼します」と俺の隣りに座った
隆さんが、
「いきなり、全員から指名なんて
不思議に思うよね?じつは
俺達、君の事ずっと探してたんだ
信じられないかもしれないけど
な、太一」と
俺は、俺がちゃんと話しをしないと
ダメだと、思っていたけど。
緊張で、中々言葉がでない
しっかりしないと
「あの、リカさんですよね?
中学いっしょなんです。
俺の事覚えてないですか?
太一です、野球部の」
リカは首を傾げながら俺の顔をじっと見た
「あ!マミちゃんの彼氏‼︎」と
俺は
「やっぱり」と呟いた
リカは、
「やっぱり?」と聞き返した
「あの、俺、マミと付き合ってないんです」
「え?だって、マミちゃんから
彼氏だって聞いてたよ?」
俺は、詰まっていた物が取れたように
一気にに話した
「俺、リカが好きで、マミに相談していて、直也覚えてますか?
直也に告白されましたよね?」
「あ、えっと」
リカは思い出そうとしているようで
「あー直也くんか」
「あの、俺、直也と、抜け駆けしないって約束をして、2人でリカの事が好きで、卒業式に告白するはずだったんです。
だけど、マミに嘘つかれていて
直也は、マミをを信じて告白しました、それで、直也と俺は関係が悪くなり、だけど、直也を応援していた
ケイくんが、リカに告白して
卒業したあと、リカを探して
同じ高校に行った子達にリカの連絡先を聞いたけど誰もしらないと、
まるで消えちゃて。
俺、それからずっとリカが好きで
ほかに好きな人出来たこともなくて
人が信じられなくて、引きこもって
人間関係上手くいかなくて、
それでも、リカだけをずっと好きで
だから、童貞で、気持ち悪いよね
いきなりこんな」
リカは
「嘘。こんなカッコいいのに?
上手いな!そんな訳ないでしょ?」
俺は、やっぱり信じてもらえないよなと思い、凹んだ
隆さんが
「嘘みたいだろ?
信じられないよね?
騙されてるっておもっちゃうよな
太一、カッコイイし、ずっと彼女いないなんて、だけど、本当なんだ
信じてやってくれないか?
いきなり知らない男達にこんな事言われても困るよな?」
リカは
「正直信じられないです。なんだか
騙そうとしてるのかな?って
警戒しちゃいます」
俺は、明らかに落ち込んだ
佐藤さんが
「コレ、俺の免許証。嘘じゃないんだ
分かってもらえないかな?」
リカは先輩達の顔を見た、みんな真剣な顔をしていた。
隆さんが
「お店終わった後、時間くれないか?
少しちゃんと太一の話しを聞いてやってほしいんだ」
リカはしばらく考えていて、それから
「わかりました」と言うと
席を立った、
そして近くに立って俺達の様子を見ていたオーナーにコソコソと話しをした。
それから
「この後すぐ私は店を出ますから
話し聞きます。どこに行けばいいですか?」と
隆さんは俺達の行きつけの居酒屋の
名前を言った」
するとボーイさんがすぐに来て
「では、ここまでの、お会計を
お願いします。
リカさんはご指定のお店に支度をしたら向かいます」
と言われて俺達は店をでた。
「本当に来るかな?」
田中さんが言った
俺達は居酒屋の奥の部屋をキープして
外で待っていた。
ポルシェが店の前に止まった
みんな、息を飲んだ、
リカが、車から降りてきた
運転しているのはオーナーだった
リカはオーナーと話しをすると。
オーナーの手をそっとポンポンと
叩いた。
「お待たせしました」
デニムに白のシャツ。
店に居た子とは思えない。
水商売の雰囲気のしない、私服だった
リカを奥の座敷に案内した。
飲み物とつまみを少したのんで
隆さんが
「太一、せっかく来てくれたんだ。
話さないと」と言った
俺は話そうとしたんだ。
だけど
顔が上げられない
下を向いたまま。気になっていた事をいきなり聞いた
「俺と、直也とマミと4人で遊んだ事覚えてますか?」
リカはなんだ悲しそうな声で、
「うん。覚えてる」と
「あの日なんで、先に帰ったの?
何かあった?」
俺は下を向いたまま聞いた
「えっと、あの日は、
マミが、なんだか怒っていて
酔っていたし。
タバコを腕にねちょっと、、、
それで、私先に帰ったの」
俺は顔を上げた
「え?タバコを腕に?」
俺はリカの腕を勝手に掴んで
両腕を確認した。
両腕にいくつもタバコの後があった
だけどそれだけじゃない。
よく見ると、手の甲や指、腕
キズ後がたくさんあった、リストカットの後とは違うキズだった。
先輩達も覗き込んで見た。
リカは
「マミは太一がすごく好きで、
嘘をついてでも、彼女になりたかったんだね。だから、私が許せ無かったんだよ。女の子ってそうゆう時
とても強いもの」と
そして。
「私。今わかったよ。
あの頃、みんなから疎外されちゃって
私が、太一とあの日仲良く話したから
マミの気持ち知ってたのに。」
俺は、リカは俺のせいでこんな目に会ったんだと思ったらやり切れなくて
泣いた、
リカは
「ごめんね。探しててくれたなんて
知らなくて、私、卒業してすぐ、
携帯番号変えて誰にも教えてなかったの。新しく高校生活始めたかったから
」
俺はバカみたいに、泣いた
リカは俺の手を握り
「ごめんね。つらかったよね?
長い時間私の為にムダにしちゃったね」
と、
そんな事を言うリカが切なくて
俺は泣きやむ事ができなかった。
リカは俺の背中をさすってた
佐藤先輩は、もらい泣きをしていて
隆さんが
「太一は話せそうにないから
俺から話すね」と
「太一は、誤解されたままが嫌で、
自分の気持ち伝えたかったんだ。
だから、探しつづけた。いつか会えると信じて、本当にずっと君だけを
思って来たんだよ。太一モテるのに。
女の子に全く興味なくて。
リカちゃんが昔好きだって聞いた
車買ってさ、始めての助手席はリカちゃんに決めてるって。
だから、太一の助手席乗ってやってくれないか?」
田中さんが、
「いきなり、色々聞かされて
助手席にって言われても、不安になるよね?だけど、全て本当の話しなんだ
太一の夢だったんだ。
せめて、初めての助手席の子になってやってくれないか?」と
リカはしばらく黙っていて、それから
「じゃあ、今週の日曜午前中11時に
駅前で待ってます。少しドライブしますか?」と
俺は夢じゃ無いかと思った。
隆さんが
「お願いします。太一変な事はしないんで、補償します」
と。
リカは時計を見ると
「もう、こんな時間、私そろそろ」と
泣いていてなにも言えない俺の代わりに
佐藤さんが、
「本当にありがとう」と言ってくれた
俺達は店の外まで、リカを送った
店の外にはまた、ポルシェが止まっていた。
リカはその車に乗ると帰って行った
田中さんが
「ポルシェ、オーナーだよな?
店の子の護衛にしては、過ごすぎないか?」と呟いた
隆さんが
「特別なんだろな」と
佐藤さんが
「太一が天使って言ってたの
わかるよ。」と
俺は頭の中からリカの腕のキズが消えなかった。どうして?あんなキズだらけに。
隆さんが
「なんか不思議な子だな。
キャバ嬢なのに。そんな雰囲気が無い
それに、オーナーにだいぶ大切にされてるな。どうゆう関係なんだろ?
彼氏なのか?いや、彼氏なら送って来ないよな?」
俺は、ずっと望んでいた、再会なのに、悲しい気持ちでいっぱいだった
なのに、慰めてくれたリカ
日曜どうしよう。