年下男子は恋愛対象になりますか?
「姉貴、俺らちょっと出かけてくるから」

髪の毛を切ってもらっている時、健太が唯ちゃんを抱っこしながらお店にやって来た。

ニコニコしている唯ちゃんに、いつも通りの表情を浮かべている健太。

「りょーかい。どこ行くの?」

「親父がおもちゃ屋行くって言うから、皆で行くことにした」

健太には似合わない場所だと思ったけど、付いていくってことは可愛がってるんだろうな。何か意外。

「分かったー。私達もそのうち出かけるから、唯のことよろしくね」

見すぎていたからか鏡越しに目が合った。
さっき切ってもらうつもりはないって言ったばかりだし、何か言ってくるに違いない。

「どんな感じにすんの?」

「ゆるふわボブ。由夏ちゃんの前に雑誌置いてあるから、気になるなら勝手に見て」

近寄ってきて付箋が貼ってあるページを開く。
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