年下男子は恋愛対象になりますか?

スカートを決定した後も、ワンピースやロングスカート、ヒールのあるパンプスなど色々と選んでくれた。

「とりあえずこんな感じかな?予算もあるだろうし、この中から買うの決めようか」

「ボーナス出たし、選んでくれたの全部買う」

「え、結構な額になると思うよ?無理しないでね」

「大丈夫、大丈夫!買ってくるね」

自分だけじゃ選ばない服ばかりだし、菜穂ちゃんが選んでくれた物は買おうと思っていた。

「あ、由夏ちゃん!これとこれタグ切ってもらって。せっかくだし、これ履いて帰ろうね」

レジに向かう途中で呼び止められて、菜穂ちゃんがプリーツスカートとパンプスを指差す。

「いや、今日はまだ心の準備が出来てなくて……」

「何言ってるの!髪も可愛くしたんだし、着替えたらもっと可愛くなるから。履いてるところ見てみたいからお願い。ね、いいでしょ?」

菜穂ちゃんにそう言われたら断れない。
履いて帰っても大丈夫か店員に確認し、会計後にタグを切ってもらう。

もともと履いていたジーパンとスニーカーをショップ袋に入れてくれたので、お礼を言って店を出た。
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