年下男子は恋愛対象になりますか?
『あ、ごめん。ガヤガヤうるさいよね?移動するからちょっと待ってて』

今日会いたいと言われるとは思っていなかったので、返事をするタイミングを逃してしまった。

即答しなかったことを後悔しながら、カツカツと歩く音を聞く。

『お待たせ。聞こえる?』

さっきよりもハッキリと聞こえた由夏さんの声。

「由夏さん今どこにいるんですか?」

『隼人君の大学近くにあるショッピングモールだよ。今日すごく混んでるの。それでね……』

「分かりました!今から向かいますから待ってて下さい。着いたら連絡しますね」

由夏さんがいるショッピングモールは、俺のアパートからそう遠くない距離にある。早く会いたい気持ちから、言葉を遮って一方的に話してしまった。
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