年下男子は恋愛対象になりますか?
エレベーター近くにある階段の踊り場で立ち止まる。

振り返って向かい合う形になったけど、隼人君は神妙な表情を浮かべたまま。

「由夏さん、急にどうしたんですか?」

「えーと……、隼人君は前の格好の方が良かった?髪は切っちゃったから無理だけど、それ以外なら戻せるから大丈夫だよ」

気に入ってもらえなければ、女子力アップしたって無意味ない。好みも聞かずに私は何をやってるんだろ。

そう思うと、いたたまれない気持ちになった。

「昨日、電話で別れるつもりはないって言ってましたよね?」

「うん、言ったけど」

「……あれから気が変わったり、他に好きな人が出来たりしました?」
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